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往時をしのびながら夏鳥を楽しもう

大阪支部合同比叡山探鳥会 5月4日

 例年は府民探鳥会として開催する比叡山探鳥会ですが、今年は初代支部長・川村多実二の生誕140年と大阪支部の指導者・榎本佳樹の生誕150年に当たることから、戦前に両者と中西悟堂の3人が行った探鳥会をしのんで、数十年ぶりの合同探鳥会として挙行しました。

 担当者を含めて京都支部から18名、大阪支部から24名の計42名、年齢も下は小学3年の男児から上は87歳の大阪支部元役員まで多様な世代が爽やかな新緑の比叡山に参集しました。

 ケーブル比叡駅で趣旨説明をした後、坂道を歩くと谷からクロツグミやミソサザイの声が…。満開の色鮮やかなツツジに目を奪われながらさらに進むとキビタキが登場。さえずりだけ聴いた人もいれば、姿もしっかり見た人もいました。

 西塔駐車場の手前の斜面ではカケスが餌探し。警戒心が強い鳥なのに、双眼鏡やスコープ、カメラを構えた参加者が入れ替わり立ち替わり囲んでも逃げず、最後はカエルを捕獲して木の枝に止まりました。

 川村、榎本、中西が集った釈迦堂の近くで昼食。その最中にもカケスやシジュウカラの姿、キバシリの声を楽しみました。そして、川村多実二の歌碑を確認し、中西悟堂の歌碑の前で記念撮影しました。

 京都支部の会員はもちろん、遠路はるばる参加された大阪支部の会員のお目当て、キバシリは前後2回姿を現しました。2回目は幼鳥1羽を連れた3羽の家族。後続グループの大阪支部会員はじっくり観察したり撮影できて大満足の様子でした。

 観光客でにぎわう根本中堂あたりでヒガラの小群を観察した後、ケーブル延暦寺駅前で眼下に広がる琵琶湖を眺めながら鳥合せ。予定よりも1時間早い午後3時過ぎに解散しました。

 日本一長いケーブルで坂本に降りてから、希望者を募って交流会を開催。京都支部から5名、大阪支部から6名、入会2年目の初心者から鳥見歴50年以上の超ベテランまでがテーブルを囲んで、薄暗くなる頃まで鳥談義に花を咲かせました。(S)

 記録動画も撮影していますので編集ができ次第公開します。当日の雰囲気にご期待ください。

 

●見聞きした鳥 キジバト、ツツドリ、トビ、ツミ、サシバ、コゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、キバシリ、ミソサザイ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ
計31種

 

 

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