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嵯峨野の冬鳥と鯉揚げの広沢池

北嵯峨平日探鳥会 12月15日

 寒波の襲来で冬らしい寒さとなり、ようやくツグミなどの冬鳥が増えてきた。大沢池や広沢池のかい掘り(広沢池では特に鯉揚げという)でできた干潟はシギチ類でにぎわっているはず。
 挨拶を終えて大覚寺庭園に入ると水が抜かれた大沢池が見え、中央に20羽ほどコサギ、ダイサギが集まってくつろいでいる。池はまだ1/3ほど水が残っているので、オオバンやオカヨシガモ、ホシハジロなどもゆったりと採餌している。

 ツグミの数が増えて、樹上で羽を休めたり、水路で水浴びをする姿が見られるようになった。

 ほとんど水がなくなったせいかミサゴが飛来し、比較的低空で獲物を探してくれたので、トビと飛び方の違いをゆっくり観察できた。

 田園地帯ではハイタカが飛んだあとあまり小鳥が出ず、枝先に止まるモズの姿も終盤にきてようやく発見するという感じだった。途中の池にはハシビロガモが入っており、おなじみのグルグル採餌(正式な名称ではない)をしばらく観察。

 広沢池はほぼ干上がり、残った水路にハマシギが1羽。干潟ではイカルチドリとセキレイ類が多数降りて元気に動き回っている。

 眼のいい参加者が周囲のあし原から顔を出したクイナやヒクイナを見つけて、ひとしきりクイナ探しに興じるなど見どころの多い探鳥会となった。(K.O.)

●見聞きした鳥
オカヨシガモ30、ヒドリガモ4、マガモ8、カルガモ12、コガモ4、ホシハジロ4、キジバト2、カワウ3、アオサギ15、ダイサギ10、コサギ22、クイナ1、ヒクイナ1、オオバン50、ケリ7、イカルチドリ27、ハマシギ1、ミサゴ1、トビ5、ハイタカ1、モズ5、ハシボソガラス5、ハシブトガラス10、ヒヨドリ30、ウグイス4、メジロ6、ムクドリ10、シロハラ1、ツグミ7、ジョウビタキ1、スズメ5、キセキレイ1、ハクセキレイ25、セグロセキレイ15、イカル8、ホオジロ1、ハシビロガモ5、ドバト80
計38種

 

 

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