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第1回Birder’s Café「野鳥と俳句」

京都支部では、旧事務所で開催していた「鳥談会」を「バーダーズ・カフェ」と改称し、新事務所で継続することとしました。その第1回のテーマは「野鳥と俳句」。
まず、一茶と芭蕉の俳句を採り上げ、両者の鳥に対する姿勢を比較。「われと来て 遊べや親の ない雀」などの句を詠んだ一茶は愛鳥家であったのに対して、「ひごろ憎き 烏も雪の 朝かな」などの句を詠んだ芭蕉は鳥に冷淡であったという仮説を披露しました。
その後、カワセミが夏、クロツグミが秋、カイツブリが冬の季語になっているなど、野鳥の歳時記が混乱していることを採り上げました。
それを改善するために、昭和初期の俳人・水原秋桜子が、俳句では自分の弟子、野鳥観察では中西悟堂の弟子であった山谷春潮に『野鳥歳時記』を編纂させたこと。その中で、季節に合わせて鳥の季語を再編し、留鳥や渡り鳥、旅鳥をどの季節に区分するかなどのルールを決めたことを解説しました。

       山谷春潮が編集した『野鳥歳時記』

話題提供後は、お菓子をつまみながらの鳥談義。芭蕉と同じ姓のMさんの「ご先祖様に成り代わってひと言、カラスは嫌いだったかも知れませんがホトトギスは好きだったようです」の発言に、参加者一同大爆笑。Mさんの笑いのセンスは健在です。
その後、話題はいつの間にか俳句を離れて、タカの渡り、コシアカツバメの不思議な行動、アメリカから帰国されたばかりのUさんの現地での探鳥会の様子などに及び、終了予定時間を30分オーバーして4時半まで話し込みました。                           室内例会「バーダーズ・カフェ」2015年10月10日 K.S wrote

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