メニュー 閉じる

大内山ミニ八十八所探鳥会

 京都支部の総会が御室会館で行われるようになってから、毎年、その前座のような形で本探鳥会が催されている。その内容は、毎回探鳥会記録として報告しているが、ほとんどの人の目に触れることはない。
 そこで、本探鳥会のコースを紹介しよう。出発点は仁和寺山門である。境内から北西の門を出て寺の北側に回り、ろう学校前を東行して浅い谷間の住宅地をよぎり、墓地へ入る。ここから尾根沿いの山道を北上して、宇多天皇大内山陵に至る。一服して引き返すのだが、今度は、参道を経て原谷街道に出て、八十八所のコース途中(52番札所辺り)に潜り込む。ここから本来のルートを逆行して、仁和寺に戻ってくるのだが、所どころに市内や愛宕山を見渡せる場所がある。ゆっくり歩いて3時間弱の行程である。

 見聞できる主な鳥も紹介しよう。シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、ウグイスなどの留鳥にはいつも出会うが、夏鳥ではホトトギス、コシアカツバメ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリが目立つ。ただし、今回は珍しいこと、センダイムシクイとオオルリには出会えなかった。コシアカツバメの営巣場所がどこにあるかわからないが、上空を飛び交う数はけっこう多い。下から見上げる形がほとんどだから、腰の茶色は見えないが、ご承知の通り、その飛び方の悠長さと、鳴き声の単調さから普通のツバメとは容易に区別できる。
   大内山ミニ八十八所探鳥会 (6月8日) T.U wrote

●見聞きした鳥
キジバト、ホトトギス、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ソウシチョウ(移入種、注:1) 18種 (注:1)ソウシチョウ(声が聞けます)
 
●観察したその他の生物
トカゲ、カナヘビ(注:2)、アオダイショウ、オオスズメバチ、サナエトンボの仲間、ムシヒキアブの仲間、ササユリ

(注:2)ニホンカナヘビ(日本金蛇、日本蛇舅母)Takydromus tachydromoides (Schlegel, 1838) Japanese Grass Lizard 日本固有種
北海道、本州、四国、九州およびその属島、屋久島、種子島、トカラ列島の中ノ島、諏訪之瀬島まで分布し、海岸近くから山地まで広く分布。林縁部のマント群落に多い。昼行性で、昆虫やクモなどの陸生の節足動物を食べる。世界に約26属280種日本ではカナヘビ亜科 Lacertinaeに属する2属6種である。異名: カナゲッチョなど。 参考:日本爬虫両生類学会

 

         御室桜の果実(サトザクラ)

        次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

カテゴリーの最近の記事