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爽やかな新緑の中を探鳥

北嵯峨平日探鳥会  6月15日

 天気予報は曇り、こまめな水分補給と途中天候によってはその時点で終了することもあると説明して探鳥会を始める。

 大覚寺前の庭園に先月残っていたツグミは下生えの上を動く影が見える。やはり帰らなかったのだ。餌をひとしきりついばむと松の木の上に飛び上がり羽繕いをしている。ここは餌もあるし日陰も水場もあるが、暑い京都の夏を無事に乗り越えてくれることを願うばかりだ。

 庭園に入り大沢池へ。水鳥はカイツブリのみ。睡蓮の花が美しく咲き誇っている。先月入ったアオバズクはそろそろ放卵しているはず。しかし営巣しているはずの御神木の下に作業用車両がエンジンをかけたまま止まっていて、観察どころではなかった。多宝塔のムクドリはずいぶん少なくなっていた。カラスにやられたのか卵の殻が落ちていた。
 大覚寺から田園地帯へ。出口の高木にカワラヒワが止まっている。しばらく行くと電柱の上にはイソヒヨドリがペアが止まっている。オスが飛び立ち餌を探しに行く。オスが戻るとメスがいない。餌をくわえながらキョロキョロするオスの様子をしばらく観察する。

 水田地帯では既に田植えが終わりアオサギ、ダイサギ、コサギが餌を探している。その上をアマツバメがゆっくりと飛ぶ。どこからかモズの声が聞こえる。見るとまだ幼そうなモズが尾羽を回しながら鳴いている。そうこうしているうちに雨粒が落ち始めた。

 広沢池の畔の釣殿で少し雨の様子を見る。とりあえず屋根の下で鳥合わせをして探鳥を続ける。途中頭上を茶色のホシゴイが飛んだ。オオヨシキリのギョギョシという声があちこちから聞こえる。それに負けないのがウグイスの声である。まだ、ホーホケキョにならないキョキョだのトッポジージョ?だの、ただいま練習中の鳴き声がアシ原のあちこちから聞こえる。

 取水口の柵にホシゴイが1羽止まっている。さっき頭上を飛び越して行った個体かもしれない。かなり近い距離での観察に、「初めて見た!」という参加者は大満足。

 広沢池では鳥影は少なかったが、カイツブリの親子がいて、かわいらしい雛の顔が観察された。(O)

 

●見聞きした鳥 マガモ4、カルガモ1、カイツブリ8、キジバト2、カワウ2、ゴイサギ1、アオサギ7、ダイサギ2、コサギ10、アマツバメ1、ケリ8、トビ3、コゲラ3、モズ5、ハシボソガラス5、ハシブトガラス3、ツバメ20、コシアカツバメ1、ヒヨドリ8、ウグイス10、メジロ11、オオヨシキリ10、ムクドリ15、ツグミ1、イソヒヨドリ2、スズメ30、セグロセキレイ5、カワラヒワ12、ドバト30
計29種

 
 

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