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新年のごあいさつ

 日本野鳥の会京都支部会員の皆様、府民の皆様、あけましておめでとうございます。
 年の瀬の「今年の漢字」は「北」ということになりました。ミサイル発射や核実験で紙面をにぎわせた「あの国」や、北のつく出来事などが注目されたからでしょう。戦争は究極の自然破壊であるということは、湾岸戦争の際、ペルシャ湾で多くの水鳥が原油で汚染されたことで示されています。米朝の戦争が取りざたされる昨今、くれぐれも究極の選択を採らないよう私たちも環視する必要があります。

 昨年9月、環境省はオオタカを国内希少野生動植物種から指定解除しました。個体数の回復と、その後大きく減少していないというのが理由です。しかし、回復したという根拠としてあげられた数字は関東地方のデータで、西日本では増加していないという見方もあります。オオタカを守れば生態系全体を守れるとの認識に立ち、今後定期的なモニタリングを行い、再び絶滅の恐れのある種にならないようにすべきであると考えます。

 12月には、広島高裁は四国電力の伊方原発の稼動差し止めの判断をしました。東日本大震災にともなう原発事故での教訓が薄れつつある昨今、私たちは原発から自然エネルギーへの転換を求めたいと思います。
 会員の皆様、府民の皆様、私たちは日本野鳥の会創設者中西悟堂の「鳥は野にあるべき、野の鳥は野に、鳥とは野鳥であるべし」の理念をもとに自然保護活動を続けてまいります。 皆様のご支援、ご協力を切にお願い申し上げます。

      2018年元旦
      日本野鳥の会京都支部 支部長 石川順一

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