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BIRDER’S DAY 2013

6月9日(日)、仁和寺会館において「BRDER’S DAY 2013 日本野鳥の会京都支部総会」が開催されました。
定刻の午後1時、まず石川支部長が挨拶。「今年は支部創立77周年、支部報創刊30周年の節目の年であり、会員拡大などさらなる発展のための改革案を策定します」と述べました。
続いて、寺田さんを議長に選出し、事務局、広報部、調査保護部、例会企画部がそれぞれ活動報告および活動計画を発表。その後、会計報告、監査報告、予算案審議が行われ、以上の議事について拍手で承認されました。
引き続き、幹事および監査役の推薦、役員の互選を経て、2013年度も石川支部長のもと14名のメンバーで支部運営にあたることを決定して総会が終了しました。
開会前、休憩時、終了後には恒例のバザーに加え、望遠鏡や双眼鏡でお馴染みのコーワ光学株式会社のご好意による特別展示販売も行われました。

午後3時からは、同じくコーワ光学のご協力により、野鳥写真の第一人者であり、図鑑の著者でもある叶内拓哉さんによる「野鳥撮影講座」を開催。実際に撮影された写真をスクリーンに写しながら、撮影方法、構図の取り方など丁寧にアドバイスしていただきました。
例えば、鳥が止まった枝先までフレームに残す、雪と梅と鳥など3つのポイントを入れるなど画面構成のお話のほか、ミラー式のカメラでレリーズを使うと逆にブレるという技術的なお話も聞かせていただきました。
さらに、鳥は必ず風上に向かって飛び出す、木の実は上から下へ食べ進むなど、鳥の生態を知らなければいい写真は撮れないというお話もありました。
さらに、鳥の種類によって瞬膜の動きも上下左右4通りあるなど詳しい話もあり、写真を撮らない会員も「なるほど」と感心していました。

      講演で使用された叶内さんの写真を一枚いただいてます(画面をクリック)

ヤラセ写真の話も出ました。叶内さんは日本野鳥の会のカレンダー用写真の審査もされていますが、応募作品の約1割がヤラセ写真とのこと。園芸業界でお仕事をされたこもあって植物にも詳しく、鳥が止まっている木や草が自然のものかどうかすぐに分かるそうです。
あるとき、素晴らしい写真が応募されて即採用となったものの、ルーペで見ると隅の方にあり得ない植物が写っていたためヤラセ写真と判明して採用取り消し。「なぜ没なのか?」と迫る応募者にその旨を伝えると黙って引き下がったそうです。
「野にあるものは野にあるように」が本会の精神ですが、写真も同様ということですね。                                          日本野鳥の会京都支部総会 2013年6月9日

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