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御室~宇多天皇陵探鳥会 

「ササユリの蕾も奥ゆかしい 御室~宇多天皇陵探鳥会」 

 担当を入れて 10名の小集団が、雨もよいの中を出発。初っ端から鳥の “出”はよくない。
 仁和寺北辺から市営墓地へ入ると、小学生の T君が「あっ、ニホンミツバチ ! 」と叫ぶ。彼らは墓石の納骨口の透き間から出入りしている。巣はもう一ケ所あった。少年の鋭い観察力に驚く。龍安寺境内との境界となっている尾根坂へ出て、やっとキビタキとオオルリの囀りを聴く。しかし、これから先、宇多天皇陵まで、めぼしい鳥には出会えない。その上、この御陵で毎年見るササユリが見あたらない。採られたのではなく、庭師に刈られたのであろう。

         ニホンミツバチ Apis cerana japonica Rad ハチ目 ミツバチ科 

 この周辺でネジキ、ソヨゴ、クリの花が目立つ。前から見てきたアオモジがずいぶん大きくなった。原谷街道へ降りる途中、間近でキビタキが歌う。慧眼の持ち主が、すっかり葉の茂った枝間にそのキビタキを探し出した。みんな、とっくりとその美しい姿を堪能する。

               ソヨゴ Ilex pedunculosa Miq. モチノキ科

 御室八十八カ所に入って、降雨が少々目立ってきた。でも、傘を開いたりは半数ほど。京都市内や嵐山周辺を見渡せるところが 3ケ所あった。小雨に煙った空を通して、結構景色を楽しめたのは幸い。鳥の出は相変わらずよくない。この辺では珍しくアオゲラを聴いたが、いつも飛翔姿を見せるコシアカツバメは現れなかった。たまたま、だったのかも知れない。一年ぶりの “巡礼” を終えたところで、池にコウホネ、岸辺にタイザンボクの花を見る。
          御室~宇多天皇陵探鳥会(6月13日) T.U wrote

●見聞きした鳥
トビ、キジバト、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、エナガ、メジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス 16種

              ニホングリ Castanea crenata ブナ科 クリ属

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