探鳥会の計画を立てる段階では1月15日(日)にでもと予定していましたが、その日は都道府県対抗女子駅伝が京都で行われ、宝ヶ池の国際会館会議場前が折り返し点ということで、混雑を避けるために、その前日の1月14日(土)に実施することになりました。
パラパラと雨粒が落ちる曇り空の中、国際会館駅(の南側)5番出口に次第に参加者が集まってきましたが、小鳥の声が全くと言っていいほど聞こえてきません。「今年は冬の小鳥が少ないね」などと挨拶を交わしていると、枯れた高い木のこずえに止っているヒヨドリの隣に、ツグミが1羽。確か、この冬初めて見るツグミです。参加者の中にもそのような方がたくさんおられたようでした。
スタート地点に隣接する宝ヶ池公園では、多くの高校生(?)がスポーツ練習を始めようとしていました。その脇を通り抜け宝ヶ池子供の楽園へ向かいました。岩倉川(?高野川の支流)に出ると、早速カワセミが姿を見せてくれました。しかも、飛んできて近くに止ってくれたため、その艶やかな姿を参加者全員でゆっくりと見ることができました。キセキレイやイソシギを追いながら高野川との合流点近くまで行きました。途中コガモやアオサギなども間近に見ることができましたが、やはり冬の小鳥は現れてくれません。
道を引き返して宝ヶ池に出ると、早速お目当てのオシドリが姿を見せてくれました。しかもスコープで覗くとはみだしてしまう程近くに。おそらく20羽以上はいたようです。散歩に来ていた人ともその造形美を堪能しながら、池を時計回りの方向へ進んでいきました。休日だからなのか、明日駅伝があるためなのか、池の周りをジョギングしている人が多く、スコープなどを担いで集団で行くのが少し申し訳なく感じられました。
先に行く人たちが集まり、その中にいたIさんが手招きをしています。何事かと思って急いで近づくと、見ている先にはトモエガモ(♂2、♀1)。なんとも独特の顔の文様が美しい。そういえば今年は湖北では数千羽のトモエガモが見られるとか。この冬はたくさん渡って来ているのかも知れません。
ボート乗り場のあたりで一休みした後、菖蒲園の方へ向いました。池にはオシドリの行列、その向こうには国際会館会議場、さらには比叡山が見えます。「コブハクチョウが2羽いますね。かごぬけですかね」と話していました。しかし、どうもガチョウと言うのが正しいらしい。そう言われれば上嘴の付け根のコブが図鑑で見るコブハクチョウと異なり黒くないかもしれません。この辺りで、やっとカラの混群に出会いました。
ホテルグランドプリンスの脇を通り抜けて岩倉川沿いの小さな木立の中を歩きました。普段はカラの混群やモズが出てくれるところですが、今日は静けさもの。宝ヶ池通の近くで鳥合わせをして解散でした。
宝ヶ池探鳥会 1月14日 Y.I wrote
●見聞きした鳥
カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、トモエガモ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、イソシギ、トビ、キジバト、カワセミ、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 31種
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