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出そろったか? 御苑の冬鳥たち

 8時前、地下鉄から烏丸今出川の路上に出ると、地表に斑状の霧が立ちこめている。これは珍しい。しかし、よく見ると視程は 1km以上あるので、気象学の定義上は haze (靄もや) に相当するのだろうか ? 近衛邸跡で、シロハラ、ツグミ、カワセミの声を聴く。続々と現れた鳥仲間によると、今冬は、すでに多くの冬鳥が到着しているらしい。

 いざ、出発するとすぐに、先の見聞鳥に加えて、カラ類、イカル、アトリの群れに出会う。だが、この後が中々続かない。
 母と子の森に入ると、まずトラツグミに会う。続いて「水飲み場」でミヤマホオジロの雄が沐浴中。と、ぐるりのベンチの後ろで、ミヤマの雌が辺りの人々の群れを無視して菜餌中。そして、ただいま、付近をカラの混群が、ゆっくり通過中。いつもは “しんがり” を勤めるコゲラがいない、と S氏は思案顔。

 だが、コオロギの里に入ると、メタセコイアの樹幹で 2羽のコゲラが、もつれて闘争中、場所争いであろう。また、先シーズンの同じ頃、300羽ほどのイカルが群れていた大エノキは、全くの “無人”。実もついていない。今年は、山も、里も不作だそうだが、当苑の樹木もそうらしい。この里の、混んだ高木群の中に、アオバトが単独で見つかった。難をいえば、後ろ向きだったので、美しい色合いを十分に見せてくれなかったこと。それにしても、何とも見にくい処に、よくぞ見つけたものだと、感心する。

 九条池近くになって、近くの疎林からルリビタキの地鳴き。多くの眼が集まった結果、雌らしかったという。しかし、若い雄との区別は難しいかも知れない。残念だったのは、Kさんが先日確認したキクイタダキを探そうと、あちこちのモミやツガに注目したが、どなたも発見できなかったこと。                                    京都御苑探鳥会 2014年12月21日 T.U wrote

●見聞きした鳥 天候: 晴れ
アオサギ、マガモ、トビ、キジバト、アオバト、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、ルリビタキ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 31種

●目立った植物
フッキソウ、モクレン (蕾)、サザンカ、ツバキ (花)、マンリョウ、クロガネモチ、ナンテン (実)

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