参加者名簿に記入すると、すぐに高野川を覗く人が殆ど。例によって、キセキレイ、カワガラス、カルガモを捻り出す。20人余りが始発のケーブルカーに乗る。山上駅に再集合すると、カラ類が出迎えてくれる。ここのヤマナシの花が満開。コジュケイが鳴いたとの報告も。山道を歩き始めるが、めぼしい鳥には中々会えず。暫く歩いて、北側の谷からやっとオオルリの声。毛並みの悪いシカが三頭、黙々と草を食む。道際のクロモジが花をつけているが、盛りは過ぎたようだ。
旧スキー場に着く直前、「モズの高鳴き ! 」と叫んではみたものの、この時期変だなと思った瞬間、「いや、アカゲラだろう」と訂正の声が入る。小生の耳も鈍ったもんだ、と憤慨する。スキー場では、いろいろな鳥の姿と声。もちろん、ここの主、ホオジロが歌う。カワラヒワの声は弱々しい。他にトビやらカワウの集団など、あまり嬉しくない連中も多い。アオゲラが鳴く。クマバチがホヴァリングのお手本。ススキの新芽はまだだが山にも春が来た。
最近、「つつじが丘展望台」と名のついた場所へ向かう。この間、鳥の姿も声もない。植栽されたカナクギの木の花を眺めていると、ブーンと甲虫の翅音。地面に降りたのはオオセンチコガネだった。気を付けると何匹もいる。帰りが怖いので、かねてかお願いしていた猪口さんに後事を託して、独り引き返す。
ミヤマハコベ Stellaria sessiliflora ナデシコ科
ここからは、猪口さんと、後で追いついた速水さんのメモに従う。つつじが丘から後で出現した鳥は、めぼしいところで、ミソサザイ、センダイムシクイ、キビタキぐらいのもの。昨年の出現鳥記録を振り返ると、夏鳥だけでも、ツツドリ、ヒメアマツバメ、アマツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、クロツグミ、コサメビタキが加わっていた。比叡山では夏鳥の到着・通過が遅れているということか ? この日までに、京都近郊のあちこちで、これらの夏鳥はかなり頻繁に見られていることから、たまたま、この日は種類数が少なかっただけの話しではなかろうか ? そう言えば、この日の朝は、けっこう寒かった。気温が上がった帰り道では、小生もキビタキの見事な囀りを聴かせてもらった。 比叡山府民探鳥会 (5月5日) T.U wrote
●見聞きした鳥
カワウ、カルガモ、トビ、コジュケイ、キジバト、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ミソサザイ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 28種
昼食
●開花植物
アオキ、ヤマツツジ、ヤマナシ、キランソウ、クロモジ、カナクギノキ、オオシマザクラ、ミヤマハコベ、ニョイスミレ、シハイスミレ
●昆虫など
クマバチ、ビロードツリアブ、オオセンチコガネ、モンシロチョウ
●アオダイショウ、カエルを呑込む
鳥あわせ
次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック