例年この時期になると夏鳥渡来の情報があちこちから聞こえてくる。ところが今期は探鳥会寸前にセンダイムシクイやオオルリ初認との知らせが届いたのである。
集合地の叡電「修学院」駅周辺にはなんとかツバメの姿があり、営巣の準備も始ってはいるようであったがやはりまだ個体数はいつもより少ない。
東山山麓の赤山禅院でも聞こえるのは留鳥と冬鳥の地鳴き。梅谷へ入って耳を澄ますのだがヤマガラやメジロの遠い囀りが聞こえるだけ、しかし、新緑に満開のヤマザクラという風景は昨年となんら変わらない。きっとみんな来てると確信した。気温が上がるに従って鳥たちも動きだすはず。
ところが「そうは問屋が降ろさない」。少し時間が経ってオオルリの姿が、随分後になってヤブサメの声がしはじめた。そのあとも時たま判然としないセンダイムシクイやキビタキの囀りが聞かれる程度。待望のコマドリも聞いたのは数人、なんとも未消化な探鳥会となってしまった。
梅谷川早朝探鳥会(4月17日)
●見聞きした鳥
アオサギ、トビ、サシバ4、ドバト、キジバト、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、コマドリ、シロハラ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、マヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 34種
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