8月14日(土)京都市立動物園、動物資料館の一室は近畿一円から、遠くは神奈川県から来られた方々で満員になりました。みなさんの”野鳥救護”への関心、「傷ついた鳥たちをなんとかしてやろう」という優しいお気持ちで満ちあふれていました。
研修会は動物園の獣医、岡橋 要さんを講師にコンピューターの映像を使って行われました。身振り手振りをまじえたお話し振りもたいへん楽しく、救護センターの役割、救護事例、応急処置の方法、その時の動物の扱い方など勉強させていただきました。
第二部として動物園に併設された救護センターの見学では、ヒヨドリやセキレイ、カルガモ、カラスなど身近な野鳥たち、それにハヤブサやオオタカなど。治療中やまた命はながらえたものの飛ぶ事のできなくなった個体などを見せていただきました。
memo:
・野鳥を保護した場合、まずあまり動かないように小さめのダンボール箱へ入れる。
・体温の維持 (鳥の体温は 40℃前後なのでカイロやペットボトルへ入れた適温のお湯などを利用して保温)
・猛禽類やサギなど鋭いクチバシや爪を持ったものには手拭などの布を頭部にかぶせて保護する。
その他、餌の与え方、放鳥する場合のタイミング等々、みなさん熱心にメモしたり写真を撮ったりされていました。質問する方も多かった。参加者の中には「一回きりではなく…」というお声もありました。
data:
・保護された鳥(上位から)
ドバト(20%)、ズスメ、ツバメ、メジロ、キジバト、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ムクドリ、カルガモ、その他(18%)
・哺乳類
ホンドタヌキ(44%)、アブラコウモリ、ニホンイノシシ、チョウセンイタチ、ニホンジカ、ホンドザル、その他ムササビ、テンなど(11%)
京都市動物園野生鳥獣救護センター(クリック)
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