オトシブミ 牛尾山
夏鳥の声が聞きたくて5月中旬、山科の音羽川をさかのぼりました。
自宅から谷の入り口まで自転車で高度差100m近くを登るのはきついですが、あとは寺院下の広場まで3kmばかりをゆっくり観察しながら歩きます。
この道はもとはお寺を経て音羽山に至る登山道だったのが、20年ほどまえに滋賀県境の谷をまるごと京都市のごみ焼却残灰の最終処分場にする工事用に舗装されました。その処分場ももうすぐ満杯とか。
登り始めは深い渓谷が続き、樹木が茂って暗く、鳥の姿はおろか声もはるか頭上からしか聞こえてきません。
砂防ダムをすぎる頃から、河原でカジカガエルの声、頭上からキビタキの声が聞こえてきます。
ここから道は暗い急坂になりオオルリの声、湿った側壁からタゴガエルのくぐもった声が聞こえてきます。路上にオトシブミが落ちています。
ミズキ
急坂を上り詰めると平坦で開けて明るくなってくるので、オオルリが囀っていれば探してみます。開けた場所ではBBQをやっていることがあります。センダイムシクイが囀り、沢ではカジカガエルが鳴いています。ヤブデマリやミズキの白い花がきれいです。
折り返し地点の広場の手前までくると、若葉の間にオオルリを見ることができました。運がよければサンコウチョウの姿やクロツグミの声を聞くこともあります。この広場もBBQの人たちでにぎやかです。
今日はサンコウチョウの声はしませんので引き返すことにします。砂防ダム近くまで下って来て、キビタキの大きな声を頼りにやっと姿をみることができました。さらに出発地点近くの渓流にカワガラスがいました。私はめったに見ることがありません。
期待したサンコウチョウの声はまだでしたが、初夏の渓谷を楽しむことができました。 2021年5月16日 malgamo
ヤブデマリ
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