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宝ヶ池探鳥会

 小雨の中、傘をさしてのスタートとなりました。この探鳥会、毎年良い天気に恵まれますので、開始までには雨も上がってくれるだろうと期待していましたが、今年は期待を裏切られました。雨が降りますと、傘をさしたり、双眼鏡のレンズに水滴が付いたり、足元が滑りやすくなったり、鳥見はいささか大変になります。それでも、スタートしてすぐに、高い木の枝にタカを見つけて、スコープを中てている人がいます。皆さんで、“オオタカかハイタカか?”判別を試みるのですが、陽が無いので少し暗いことや、スコープの水滴が邪魔をしたりして、結局タカSP(タカ類)ということになりました。高野川まで行きましたが、今年は冬ガモには会えませんでした。

 高野川から、宝ヶ池に向かう途中で、シジュウカラやメジロに加えて、ツグミ、イカル、ジョウビタキ、シロハラなどの冬鳥が現れてくれました。池に着く頃には雨もほとんど上がり、傘無しで探鳥できる天気になってくれました。オシドリは、池の端に上がっていて、周りの木に遮られて見難かったのですが、時たま縁を離れて、姿を見せてくれました。例年は20羽以上入ってくれるのですが、今年は隠れているのか、少ないように思えました。
この正月は雪が多く、3日の朝には京都における積雪は22 cmもあり、なんでも61年ぶりの大雪だったそうです。だいぶん解けましたが、公園のところどころにまだ雪が残っていて、参加されたMさんが、赤い目もかわいい雪ウサギを作ってくれました。

 昨年までは2羽いたガチョウが1羽だけになっていました。どうしたのか気になります。雪で少し白くなった比叡を見ながら池の縁を回って、菖蒲園辺りに着いたころには、11時半を過ぎていました。ホテルグランドプリンスの脇を通り抜けて岩倉川沿いの小さな木立の中に入りますと、カワセミが姿を見せてくれ、皆さんで見ることができました。鳥合わせをしているときに、どなたかが「変わった鳴き声が聞こえます」と言われるので、皆さんで耳を済ませてみたのですが、確認できません。鳥合わせを続けていますと、また同じ方が「教会の十字架のある屋根の上に」と言ってくださったので、皆さんで見ますと青とオレンジのイソヒヨドリの雄がおりました。
 東日本大震災から今年で4年経ちますが、起きた翌年に行なわれた宝ヶ池探鳥会(2012年1月14日)では、(震災や原発事故が原因かどうかは確かめるすべはありませんが)ツグミが珍鳥になりました。今年も、当たり前の野鳥が当たり前に見ることができる年になってもらいたいと思いつつ解散しました。                                   宝ヶ池探鳥会 2015年1月10日 Y.I

●見聞きした鳥 天候: 小雨後曇り
オシドリ、マガモ、カルガモ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、トビ、タカSP、カワセミ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、イカル 36種

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