「美しい囀りを楽しみましょう」
「いい天気だ、そして、もうすぐに雨の季節」参加されたみなさんの共通の心持だったのではないだろうか。
「ケーブル比叡」駅に到着、やはり下界とは空気が違う、木々の緑が一段と深くなり、息吹きが薫るようだ。この日の探鳥会はメジロの囀りで始った。
ニホンザルの子供たちが道でじゃれ合っている、しばし見入る。なんともかわいい。スキー場跡の草原ではシカが草を食んでいる。我々と一定の距離は保っているものの警戒してるふうでもない、長閑だ。電信柱の天辺でウグイス高らかと啼いている。聲と同期して体が激しく動く、全身全霊で囀っているのだろう。
ホトトギスの声は付かず離れず続いている。キビタキ、オオルリも同様だ。サシバ 2羽が高いところで旋回している。ヒトリシズカの群落。ツツドリが近い、アオバトも啼いた。
空の広い場所で昼食。なんとジュウイチが啼いているではないか、比良へでも行かないと聞けないだろうと思っていた矢先の事だ。ツツドリが止まった。のんびりごはんも食べていられない。ホトトギスの雌の声もする。しばらく寺域を回った後、ふたたび同じ道を引き返す。杉の根元あたりミソサザイ数羽が移動している。
この日クロツグミは聞けなかったしヤマドリに逢うことも出来なかった。鳴き声だけの観察も多かった。抱卵中なんてことでもあるのだろう。見られなかったのは植物の繁茂も原因なんだろう。それにしてもことの外たくさんの鳥たちを観察できた一日となった。
比叡山探鳥会(6月12日)
●見聞きした鳥
アオサギ、トビ、サシバ、ハヤブサ、ドバト、キジバト、アオバト、ジュウイチ、ツツドリ、ホトトギス、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ミソサザイ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 34種
鳥あわせ
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