天気予報では「夜6時から9時まで雨」となっていて、開催が危ぶまれた「御所アオバズク観察会」だったが、集合時間の6時以降、雨はまったく降らず、無事挙行できた。
御苑でアオバズクの観察を続けておられるNさんのお話では、宗像神社の今年のひなは3羽で、巣立ちが例年よりも遅れていたが、昨24日に3羽目がやっと巣立ったとのこと。しかし、居場所が分からない。例年だと巣立ち後2週間ほどは、神社境内の営巣木東側の森に親子で休んでいるのだが、観察会参加者20余名にNさんも加わって探しても、この森には見つからない。
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ちょっと心配になってきたが、暗くなればひなが餌を求めて鳴くし、親鳥も餌取りに飛び立つので、ひたすら、たそがれを待つ。7時12分、九条邸跡南端の樹に成鳥が1羽止まっているのをMさんが発見。すぐに北へ向かって飛んだ。餌取りに行ったのであろう。あちこちに分かれて観察していると、九条邸跡北端の樹で、ひなが親鳥から虫を受け取るのが見えた。ひな3羽は、ほぼ1か所に集まっている。すっかり暗くなった7時30分には、親鳥が餌取りに飛び交い、ひなが盛んに鳴いてえさを求める姿を、シルエットだがよく観察できた。ファミリーは、宗像神社の森ではなく、九条邸跡の森を居場所に決めたらしい。やれやれ。
明るいうちにに姿が見られなかったのが残念だったが、7時45分、鳥合せをして観察会を終了。お疲れさまでした。 御所アオバズク観察会 (7月25日) Σ
アオバズク (英名: Brown Hawk Owl) Ninox scutulata フクロウ目 フクロウ科
亜種: アオバズク N. s. stellata、リュウキュウアオバズク N. s. stellata、チョウセンアオバズク N. s. stellata
異名: もほ(青森)、てつてぽつぽ(富山)、くろふくろ(奈良)、めめづく(岩手)、つく(宮城)、ねこどり(千葉)、こぶくろ(神奈川)、ぬりとら(愛知)、あをばと(高知)、みやーつく(鹿児島)
大きさ: L27-30.5 W66-70.5 夏鳥 (画像: 支部 HPより)
●見聞きした鳥
ゴイサギ、キジバト、アオバズク、ツバメ、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 9種
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