ユリカモメ(渡月橋下流)
快晴ゆえの寒い朝。この時刻、渡月橋を渡る人は、前夜の泊まり客と、愛宕山に向かう登山者ぐらいの者か ? わが探鳥会の参加者の動員もままならずで、総勢 12名を数えたのみ。
集合地で、カワウ、サギ類、カモ類を眺めた後、右岸沿いに下る。途中、河川敷の薮を漕いで、オオジュリンとベニマシコを探したが、現れたのはカワラヒワ、アオジ、ツグミなどで、期待はずれ。でも、岸辺に寄って、対岸のコンクリートブロック上に見たカワセミは可愛いかった。小学生の Aちゃんの、嬉しそうな顔と声。さらに下って、松尾井堰上流域のカモを観察するが、右岸から見る開水域は、手前の樹木に隠されて見通しがはなはだ悪く、期待のカワアイサを見ることのできた人は、たった一人だった。2月の本観察会では、この流域は、左岸を下ることにしよう。川べりの石原に 2羽のイカルチドリが、うずくまっている。その丸く膨らんだ姿が印象的だった。
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松尾橋下流域のカモを期待したが、不幸なことに 1羽も見当たらず、いつもは、カモの溜まり場で、また、これまで何度も、珍しいカモが現れたこともある場所なのだが…..。昨日までの雨で増水し、また水が濁っているため、餌を探しにくいせいかもしれない。目的地近くなって、河川敷の薮地にベニマシコの声。慧眼の諸子が必死に探索したが、ついに発見できず。
上野橋の下に、マガモの小集団。その近くのマウンドにヌートリアの巣らしい横穴がある。橋の途中で O氏が「ミサゴだ ! 」と叫んだ。何時もながらの、ハンサムな姿に、みな喜ぶ。橋下流の左岸に出る。川面には、多数のカモが浮かんでいたが、まったくの逆光で、離れた個体の識別には望遠鏡の出番を待った。かくて今日初めて、オカヨシガモが登場。
コースの途中のあちこちで、柿の実が鮮やかで美しい。もっと美しいと思ったのは、クワの木に絡みついた、ノブドウの紫や瑠璃色に輝く実で、これは、長明の”方丈”の家にも及ばぬ、世捨て人の住まいの脇にあった。 桂川探鳥会 (12月6日) T.U wrote
●見聞きした鳥
カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、カワアイサ、ミサゴ、トビ、イカルチドリ、イソシギ、ユリカモメ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、ベニマシコ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 40種
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