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~季節を告げる鳥~

皆さん,この鳥の名前を知っていますか?
多くの方が紅葉に季節を感じる頃,救護センターでは,この「オオミズナギドリ」が保護されてくることで季節の訪れを感じています。今年は,昨年より1日遅い11月8日に1羽目が,次いで10日に2羽目が保護されてきました。
このオオミズナギドリは,夏に京都府舞鶴市冠島で繁殖し(繁殖地として天然記念物に指定),この時期に南へ渡っていきます。その途中,気象条件や体力がないなどの原因で地上に降りてしまうことがあります。彼らは,長い翼で海風を受けて,海上をグライダーのように帆翔しますが,地上から飛び立つのは苦手で,木や斜面の上から飛び降りるように飛び立ちます。そのため,一度地上に降りてしまった個体がウロウロしているところを保護されてきます。この時,保護された多くの方が「見慣れぬ鳥が…」とおっしゃいますので,ぜひこの機会に「オオミズナギドリ」を覚えてください。
保護された1羽目は10日に,2羽目は13日にそれぞれ無事放鳥しています。さて,昨年保護されたのは13羽でしたが,今年はどうなるでしょう? 

       野生鳥獣救護センター(京都市動物園)

 オオミズナギドリ(英名: Streaked Shearwater) Calonectris leucomelas
 ミズナギドリ目ミズナギドリ科
 大きさ: L49 W120 夏鳥 (京都府の鳥)

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