飛び回るアトリの群れ
この時期は普通さほど鳥に出会うことはないので、サブタイトルを”鳥を見ながら「この木なんの木?」”としている探鳥会。今回は木の実に注目してみようと思っていた。早朝まで雨、集合時間になってやっと止み間が、結局午後は晴れたのだけど、後から考えてみるとこの天候が当日の出現鳥の種類を左右したようだ。
コースの途中、京都市内から琵琶湖のほうまで見渡せる場所があるのだけれど、今回はそこらで”渡る”あるいは到着した小鳥たちに恵まれた。シロハラ、オオルリ、サメビタキ、エゾビタキ、コサメビタキ、みんなでゆっくりと眺めることができた。昼食地では100羽前後のアトリがなんども私たちの頭の上を行き来する。バーダーにとってはこの上ないランチ・タイムとなった。
食後みつけたヒキガエル
午後は西塔から浄土院、山王堂と静寂の寺域をあるく、ヤマガラやエナガ、ヒガラの声が清々しい、ヤマゴボウの花がひときわである、草木の話しをしながらのんびりとすすんでいると、一段と周波数の高い声、近くにキバシリの姿。これも鳴き声はすれどなかなかみつからないのだが。午前中にヒタキ類を見たところでは子ずれの野猿の群れがみんなの注目の的となった、そういうと朝は鹿をよく見かけた。
ヤマゴボウ
この日の本題、果実はカンレンボク、キリ、マルバノホロシ、リョウブ、クリ、オトコヨウゾメ、タンナサワフタギ、ナツハゼ、チゴユリ、ミツバアケビ、マタタビ、サルナシ、ムラサキシキブ、ヤブデマリ、コバノガマズミ、イヌザンショウ、ノブドウ、カマツカ、コマユミなどを観察。花はキンモクセイ、ミカエリソウ、オハラメアザミ、アキチョウジ、ツリフネソウ、ツリガネニンジン、イタドリ、ナギナタコウジュなどが開花していた。 比叡山探鳥会 (10月11日)
ムラサキシキブ
●見聞きした鳥
トビ、キジバト、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、キセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ノビタキ、シロハラ、ウグイス、オオルリ、サメビタキ、エゾビタキ、コサメビタキ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、キバシリ、メジロ、ホオジロ、アトリ、カケス、ハシブトガラス 25種
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みんなで少しづつ味わったミツバアケビの果実
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