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今も生きてる里山

 阪急宝塚線経由、能勢電鉄妙見口駅下車、初谷川にそって妙見山というルートはなかなか良い探鳥地です。今ごろならルリビタキやミヤマホオジロ、ベニマシコなどが見られそうですし、繁殖期にはオオルリやサンコウチョウに出会えます。
 今回は初谷ではなく黒川(川西市)あたりを散策しました。ここではまだ炭焼きがおこなわれていて周辺の山麓にはあちこちに炭の原料になるクヌギの台木(下の写真をクリック)が見られます。

 炭焼きをされている方のご好意なんでしょう、お茶席で使われる「菊炭」が一個 100円の寄付(里山保全基金)でいただけます。この里山にかぎらず 50年ほどまえまでは肥料に使う落ち葉の利権争いがあったくらい山と人間との繋がりは密接でした。化学肥料が普及し、燃料もガスや電気にかわり、人と木々の関係は激変しこうしてわずかに炭焼きが残っていたりする「今も生きている」この里山は希有で貴重な存在かも知れません。
 周辺の田畑ではメジロ、カシラダカやホオジロの群れがでたり入ったりしてました。

                    菊炭

         次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

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2件のコメント

  1. scops

    Unknown
    こんなのどかな場所での探鳥会、是非企画してください!

    私、ちょっと炭にはうるさいんで一言・・・
    この辺で焼かれたくぬぎ炭は「池田炭」といって全国最高レベルの炭です。
    ここに写っている炭は残念ながら正式なお茶炭にはならないかもしれませんが、もうちょっと形の良いものは、すべてお茶炭用として出荷されているはずです。
    生産量は多くないですけど、値段はほかの産地の炭と比べると格段に高いんですよ。もちろん品質も高いです。
    千家各お家元の茶会の際には、すべてこの池田炭が使われているはずです。

  2. bulbul

    Unknown
     なんどか探鳥に行ったことがありますが斜面にある台木の奇妙な形が印象に残っている程度の認識でした。そんなに高品質の炭が生産されてるところだったんですね。ぜひ探鳥会のメンバーにくわわってください、そして「炭」のお話しを聞かせてください。炭火の暖かさはすでに小さい頃の懐かしい想い出に過ぎません、いちど止めてしまったことはなかなか復活できません、もういちどあの温みに出逢いたいです。

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