朝からじりじりと照りつける夏空の大原バス停、到着するバスから続々とおなじみの顔や参加者が降りてきます。お試し入会の方もあり、受付けの後、待合所横の空き地で朝のあいさつ。熱中症の注意喚起をしていざ出発。
オオムラサキの網舎(保護施設)では前日に放蝶(ちょう)観察会が行われ、多くの羽化個体が標識のうえ放されたそうです。それでもその後に羽化した個体もあり、網舎にはいくつもの雌成虫がいました。観察中、蛹(さなぎ)から羽化する過程(羽が徐々に拡張していく)を見ることもできました。
高野川を探すとカワガラスが休んでいるのを発見、望遠鏡でゆっくり見ていただけました。
網舎を後に、高野川に沿って歩きました。山おやじ(クヌギ、アベマキ、コナラなどがたびたび伐採されて、太くいびつな形になった木などの樹液に集まる昆虫を見ていると、カナブンやスズメバチに混じって天然のオオムラサキ(標識のない)が見つかり、Oリーダーの歓声が上がりました。
農道を横切り、高野川沿いに落葉広葉樹が植えられた広場に移動し、そこで鳥合わせをしました。空に黒い雲がわき出し、風が強く吹き始めたので、リーダーの判断で早めの解散にしたのです。
出現鳥は11種と少ないながら、蝶は天然のオオムラサキの雄や、ヒカゲチョウなど9種、コクワガタ、ノコギリクワガタ、アオカナブンなどの甲虫も見られました。 大原里山探鳥会 2018年7月1日(J)
●見聞きした鳥 天候: 晴れ
アオサギ、ダイサギ、トビ、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、カワガラス、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、コジュケイ(外来種) 11種
●出現蝶:オオムラサキ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、ヤマトシジミ、モンシロチョウ、ベニシジミ、モンキチョウ 9種 他カナブン、アオカナブン、コクワガタ、ノコギリクワガタ、スズメバチSP
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