なぜアオサギは不気味になったのか?
「孤独、孤高、精悍なアオサギ」のヨーロッパ。
「火を吐く妖怪、不気味で憂鬱なアオサギ」の日本。
なぜアオサギのイメージは日本と西欧で全く異なるのか?
サギの生態に魅せられたサギ博士が、古今東西の文学を渉猟して、 サギ像分裂の背景を探り、人間と動物の関わりに思いを馳せる。
/ 本誌カバーより
幻像のアオサギが飛ぶよ
日本人・西欧人と鷺
佐原 雄二 著
定価1,500円+税
ISBN978-4-7634-0767-2 C3045
発行 2016年2月25日
花伝社
アオサギが嫌い、それには理由が考えられそうだが、私は大好き、無条件である。「孤独、孤高、精悍なアオサギ」いいですよね、これに少々「ふしぎ」を感じてるところがある。そこが日本的なところかも知れない。
生物って、喰うとか繁殖とかあと危険回避な日々、という見方が科学的、ところが奴は、食料を見つけて飛び降りるには高過ぎる枝に長時間止まっていたり、せっかく川に来てるのに、水辺で陸を見つめていたり、ひょっとして「哲学」が、なんて思ってしまう。
「火を吐く妖怪、不気味で憂鬱なアオサギ」も解らなくはないのである。
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