京都支部では、事務所で行う室内例会を「バーダーズ・カフェ」と名づけて、第1回を10月に開催しました。
第2回は、羽根のコレクターとして知られるUさんの羽根教室。一般の方も2名参加され、合計13名の生徒がU先生の話に聞き入りました。
羽根の構造や色の仕組み、それぞれの羽根の役割などを聞きながら、いろいろな標本を見たり、手で触ったりする楽しい授業が続きます。
キジバトの羽根はタカに捕食されにくいようにすぐ抜ける、カモ類の羽根は脂が多く採取すると手がヌルヌルになるなど具体的な話に、生徒たちは「なるほど!」とうなずくばかり。
トビの翼
さらに、レース鳩は飛翔能力を高めるために改良されているので他のハトに比べると初列風切が異様に発達している、キツツキ類の鼻孔にはつついた木屑が入らないように鼻毛が密生しているなど、普段、双眼鏡で観察しているだけでは知ることのできない話は面白く、いつの間にか時間が過ぎていきます。
レース鳩の翼(右)は初列風切(白い部分)が長い。左はキジバトの翼
さらに、地上を歩くことが多いムクドリの脚は、歩かないヒヨドリに比べて大きいなど、話は羽根にとどまらず、脚、骨、クチバシ、舌など体全体に及びます。
日本では本格的な羽根図鑑が2冊発行されていますが、いずれも風切羽根や尾羽など主要な部分しか掲載されていません。
一方、Uさんの羽根コレクションは、頭から耳毛、胸、腹、上尾筒、下尾筒など体毛のすべて、さらに種類によっては脚やクチバシ、舌までファイルされています。だからこそ、話に説得力があります。
蜜を吸うため先端(左)が筆のようになっているヒヨドリの舌
Uさんのその膨大な羽根コレクションは、会員専用サイトに「羽根図鑑」として収録されています。それが見たくて会員になった方もあるくらいものすごい標本です。
会員の方はぜひユーザー登録してご覧ください。羽根に興味がある一般の方は、ぜひ京都支部に入会してアクセスしてください。
なお、「バーダーズ・カフェ 羽根教室」は今後もシリーズ化し、2回目は来年2月14日に実施する予定です。 室内例会「バーダーズ・カフェ」2015年11月22日 K.S wrote
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