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京都御苑探鳥会

 テレビ画面では、台風を先導する雨雲は真北に移動している。だが、この雨雲、奈良県から京都府に入る前に、次から次へと消滅し続ける。北の乾燥した空気に消されるのだろう。だから「京都は雨」の予報は無視する。少なくとも、午前中は雨は来るまい、と。こんなふうに高を括った人が多いせいだろう。全部で 18人が集まった。

 ”南下中の夏鳥探し” に出発。集合地の芝生にアオサギが佇む。こいつ、さっきは隣の芝生にいたっけ。「子供なので餌の採り方を知らないのだろう」とは、うまい jokeだ。アカマツの樹上に 10羽ほどのイカル。近衛池に雌のコガモ。冬でも、御苑には珍しいと思う。他に珍しいお客には出会えず。

 これから当分、出会ったのは地元の鳥だけ。ヴェテランが新人たちに、望遠鏡でこれら “並の鳥” を見せてる。これは図鑑を “実像化する” 大切な役割を果たしているのだ。母と子の森に入ったところで、小型のツバメが舞っている。背部は見せなかったが、暗色と白色のコントラストが弱いことなどから、一応ショウドウツバメと決まった。珍しく、鳥の水浴び場に鳥も写真屋さんも見あたらない。頭上の樹木からヒタキ類らしい地鳴きが聴こえる。しかし、見つかったのはムシクイだけだった。よく観察した仲間はセンダイムシクイだったという。

 大宮御所西側の「凝華洞」跡の地面で、ヤブサメが一羽、しきりに餌を探してる。これは担当の一人が、朝に見つけておいた個体だ。声も出さないのに、よく発見できたものだ。彼は、水飲み場でオオルリ (雌) も見たそうだが、わが軍団に恐れをなして彼女は姿を消していた。
 九条池には、今年もマガモが渡ってきた。来春までよろしく ! おっと、忘れるところだった。鳥あわせで、キビタキを見たヴェテランがいた。                                        京都御苑探鳥会 2014年10月5日 T.U wrote

●見聞きした鳥 天候: 曇り
アオサギ、マガモ、コガモ、トビ、キジバト、コゲラ、ショウドウツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ヤブサメ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 26種
●昆虫
ツマグロオオヨコバイ、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、ミツカドコオロギ、クサヒバリ、カネタタキ
●花・実をつけた植物
ハナタデ、ミゾハギ、ミゾソバ、キツネノゴマ、ヤブタバコ、イノコヅチ、ミズヒキ、コムラサキ、クロガネモチ、クスノキ、スダジイ、キンミズヒキ、アレチノヌスビトハギ、ヌスビトハギ

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