午前6時20分に到着。芝生にツグミ,ムクドリが、やたらと群れている。早速、近衛池に赴くとキビタキがぐぜっている。かなり上手に歌うアオジもいる。満足して探鳥会の開店だ。
30名近い参加者を得て、いつものコースを辿る。上からシジュウカラの囀りを浴びて、シャガ、オドリコソウが咲き揃う。ドウダンツツジは咲き初め。近衛邸跡のイトザクラを愛でながら、耳で鳥を追う。シジュウカラ、メジロの声に埋もれながらも、キビタキが “歌の一節” を披露して、存在を主張する。ビンズイが、芝生だけでなく樹上にも懸け上がっている。近衛池の向こうでオオルリの声がするという訴えがあったが、小生には聴こえない。
宮内庁宿舎の高木で、センダイムシクイが囀る。しかし、30人の目をしても姿を探し得ず。「葉は、そんなに茂ってないのだがなぁ ! …」と、悔しがる。近くで、キチッ・キチッとシメの声。だが、これも姿を見せない、6~8kHzの音は頭を回って、方向を特定しきれないせいだろう。
オドリコソウ(上)、オオアラセイトウ
母と子の森に向かう。鳥の水飲み場に目立つ鳥影なし。写真屋さんからの情報もなし。園内の図書収納庫近くの高木からセンダイムシクイの声。同時にこの東のコオロギの里からも同じ囀り。彼らは、みな北上中の個体だろうが、一時に 3羽にも出会えたのは幸運だろう。と、北から “アーオ↑・アーオ↓アオ↓ー・オワ↑オ↓ー” とアオバトの声。姿も見せたそうだ。
イトザクラ、ウマノアシガタ
コオロギの里で、つい 30分ほど前にコマドリが現れ、カメラに収めたという人に出会った。同時刻帯に存在したということで、我々の記録にも取り込むことにした。この林で、目の回りの青い小鳥が見つかった。サンコウチョウに違いない。オオルリも姿を見せた。だが、キビタキは、ここでも声だけ。近くで、アオサギが営巣中らしい。あの、嗄しゃがれ声で喚おめきながら飛び交う姿も見せた。行程最後に近い疎林で、やっとビンズイが囀ってくれた。
終点の九条池からマガモの姿が消えた。それにアヒルもいない。マガモが北帰行に連れ出したのだろうか ? 寂しくなった九条池だが、カワセミが艶やかな姿で待っていてくれた。ありがとう ! 京都御苑早朝探鳥会 2014年4月20日 T.U wrote
●見聞きした鳥 天候: 晴れ
カワウ、アオサギ、カモ(不明種)、トビ、キジバト、アオバト、カワセミ、キツツキ (不明種)、コゲラ、ショウドウツバメ、ツバメ、コシアカツバメ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、コマドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、クロジ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 38種
●開花植物 (文中以外) ニョイスミレ、キランソウ、サギゴケ、フッキソウ、ヤマブキ
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