叡電を降りて高野川を渡ると、見事に紅葉した木々をサラサラサラと鳥の群れが渡る。アトリでした。50近くいてたと思います。幸先いいってわけだけど、山の果実を食べつくして降りてきてるのかな ? うっすらと不安感が頭を過る。
これからみんなで比叡山の冬鳥たちに会いに行こうというのに…。
山上の紅葉はすっかり初冬色、ヤブムラサキやムラサキシキブの実が目立ちます。
次は赤いの、誰かが「甘い梅干しの味がする」「あっほんまや」「これなんですか」ガマズミだと思います、と盛り上がる、鳥の気配もうすく寒くて暗めの登山道に光りが射しはじめた。
が、しかし、声がしない。旧スキー場の常連、ホオジロの姿すら見つけられない。トビも飛ばない。じつはツグミを見てるのだが一瞬だった。そうこうする内に “つづじ丘” 。せめてものなぐさみ、比較的視界が良かったので琵琶湖が見えたりして遠来の客に竹生島などの説明でお茶を濁しておいた。
「いつもここらになんかおんのになぁ」担当が愚痴(それは私)。ところがしっかりみるといるではないか、マヒワだ。高い杉の天辺あたり、そしてアトリだ。別の群れが舞う、また来る。この日の最大にして最後のドラマないちシーンであった。 比叡山探鳥会 2013年11月23日
●見聞きした鳥 天候 晴れ
カルガモ、トビ、コゲラ、カケス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ミソサザイ、カワガラス、ツグミ、ルリビタキ、セグロセキレイ、アトリ、マヒワ、ウソ、ホオジロ、アオジ、ドバト 23種
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