鳥談会 梶田学、八木昭
梶田さんの到着を待ちながら、前座として、ロシアのアニメで、「ニルスのふしぎな旅」の 世界初のアニメーション(1955)で、音楽が素晴らしかったです。
その後「ペリカンと少年」(1961)のオリジナルを、飛ばしながらストーリーを途中まで見ていただきました(いずれもYouTubeなどで見ることができます)。
鳥談会本番となりました。
梶田様よりノジコの分布、繁殖地と越冬地、京都でのノジコの文献上の記録が少ないこと(眠っている記録をぜひ出してくださいとのこと、また通過時期にこれまでより注意してみてくださいとのことでした。また文献では越冬期の記録があり、実際に越冬している可能性があるかも知れないようです)。
一番間違えやすいアオジとの相違点について、下嘴はアオジの様にピンクじゃないよ、ということでした。
他のホオジロ類との比較、名前の由来から典型的な生息環境についての説明がありました。
また芦生研究林での調査について紹介があり、秋の渡りはどの種も1週間ぐらいでピークが終わり、11月上旬がいちばんいろいろな種類に出会えるとのこと。ノジコを調査されている場所では、1シーズンに合わせて1000羽ぐらいが捕獲されるとのこと。
ところがシカに食べられてススキがなくなってしまい、数が激減したそうです。研究用にシカ防除柵を設けたものの1-2年ではほとんど生育せず、4年ぐらいしてようやくススキの丈が十分になったようです。ノジコの捕獲数も順調に伸びてほぼもとの水準に近づいたそうですが、今度はセイタカアワダチソウが増えてきて、シカが全く食べないと植生が遷移してしまうので対策が難しいようです(シカがそのような遷移をコントロールしていたので、単なる駆除だけでは問題の完全な解決にならない)。
ノジコの声の CD を聞いて、後半は北極圏のツンドラでシギ類の繁殖習性のビデオを見ました。
子育てをオスだけがする種類など繁殖形態が様々である。つがいが永続的な種があるなど。
この2つのビデオは以下で見られます。
最後に会員の浪江さん提供による「屋根裏から巣立ったオオコノハズク」の新聞記事を八木さんから紹介されました。
八木さんが富士山近くの水場で撮影されたノジコやその他のさまざまな鳥のビデオを見たりりであっという間の数時間でした。 2013年11月14日 第2回鳥談会 T.K wrote
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