今年は巳年。アフリカにヘビクイワシがいますが、日本にはヘビの名がつく鳥はいません。十二支の名前がつくのは、トラツグミ、トラフズク、イヌワシ、サルハマシギくらいでしょうか。
また、「猿子」と書いて「マシコ」と読み、ベニマシコ、オオマシコ、ギンザンマシコなど赤い鳥の名前に使います。
猿の顔やお尻が赤いので、「猿=赤」というアイコンが生まれ、赤い鳥の名前に使われたわけです。サルハマシギも、「猿のように赤いハマシギ」という意味でしょう。
動画は宇治川の河川敷で撮ったベニマシコ。赤いのはオスだけで、メスは地味な褐色です。
「マシコ=赤」とすると、ベニマシコやアカマシコは二重形容になるわけで、私には「馬から落ちて落馬して」みたいな妙な命名に思えます。
しかし、赤い色を猿の顔に例える昔の人の言語感覚には感心します。日常的に猿と出会っていたから、「猿=赤」というアイコンができ上がったのでしょう。
ちなみに、顔やお尻が赤いのはニホンザル固有の特徴で、学名も「赤い猿」という意味だそうです。
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