探鳥会は普通その場所で一番多くの種類の鳥が見られそうな時期を選んで実施している。奈良公園もその一つ、年に一度、年末にみんなででかける。複数のトラツグミに遭遇したこともあるし、うまく行けばクロジやコイカルにも出会える。巨椋のように数は期待できないけれどニュウナイスズメもかならずいる。まずここで感じるのは例えカラ類にしても鳥自体の数が多い。バーダーにとってはとても魅力的だと思う。
秋の小鳥たちの移動期もおおむね終わり、冬鳥の到着にはまだ少し早い、10月なかばの奈良公園を歩いてみた。秋の花もそろそろ終わり、わずかにナワシログミ Elaeagnus pungens グミ科 の花が残っていた。
この公園の魅力はなんといってもわりと自然なかたちで残っている深い森だろう。
この日はちょっと嬉しいことがあった。
ノキシノブをご存知だろうか古い神社の屋根とか樹に着いてたりするシダの一種である。写真をみていただこう、お馴染みのノキシノブの群生に見えると思う。ところが違う、よく観察するとこれはビロードシダ Pyrrosia linearifolia ウラボシ科 ヒトツバ属 なのである。まえからいちど見てみたいな、触ってみたいなと思っていたジダで念願叶った。まさに感触はビロードであった。
実りの秋にもいま少しはやいはずだが、いつもの探鳥コース、イカルがいっば止まってたりツグミが啄んでたりするカキはすでにたわわ。寺域にあったりするので採って食べられははしないけど果実はみてるだけでも心が豊かになる。16 oct.
●見聞きした鳥
カイツブリ、カワウ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、トビ、ドバト、キジバト、コゲラ、ショウドウツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、エゾビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 26種
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