「野鳥を捕らない、飼わない、供給しない!」
密猟問題シンポジュウム九州大会in熊本
2009年11月28日(土)~29日(日)
熊本県「水前寺コンフォートホテル」
密対連発足後17回目のシンポジュウムは熊本県での開催。
会議には、北は岩手県から南は沖縄、屋久島まで約90人の参加が得られた。
環境省から5人、県警本部、県の自然保護課、飼養権限が移管されているので市町村に至るまで。特に今回の開催には行政関係の参加が多く、中でも注目は地元検察庁から女性検事の出席と併せて報告もいただくことができ、密猟対策一歩前進では?、と喜んでます。
日本野鳥の会の各支部から、日本鳥類標識協会からバンダーさんも駆けつけてくれた。
事務局からは、参加者が今後の密猟対策を実施するに当たって参考にしていただこうと、密猟対策に関わる17年間の事例報告を紹介した。そして各地での取組も報告され、活動に中での矛盾点等について大いに交流を図った。
密対連事務局ではここ数年、国内産亜種として最高のメジロが生息するという屋久島での密猟をなくすべく活動を進めているが、今回のシンポジウムに屋久島からの参加があり、協議の結果、密猟多発時期を狙って合同パトロール(警察、行政、NGO)の実施を目指すことを約束した。
環境省による愛玩飼養数を見ても判るように、九州は全国でも野鳥の飼養数がダントツ、野鳥を飼養するという文化が今でも地域に根付いたままと思われる。従って、捕獲もさることながら、例え密猟現場に遭遇しても、廻りの人たちさえも余り気にもとめない様子。九州では「密猟者検挙!」という新聞報道も殆ど目にすることはない。
今回の公開型シンポジウムの開催目的は、密猟阻止を市民に広くアピールするというのが大きな目的でもあった。
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今回の会場は水前寺のすぐそばにあったが、参加者は公園だけでなく、加藤清正が建立したという熊本城まで足をのばした。筆者も、今までに観たような華やかなお城とは異なった熊本城をみて、戦のための城という力強い印象を受けた。参加者に聞いたところ、今回の参加目的は会議だけではなく、焼酎と芥子レンコンと馬刺だとか。その点は、主管支部担当者の配慮が完璧に行き届いていた。「感謝」 密猟問題シンポジュウム九州大会in熊本 (2009年11月28日~29日) K.N wrote
次年度(18回目)の開催は愛媛県と決まった。お誘いあわせの上ご参加下さい。
詳細は日本野鳥の会京都支部事務局内(密対連まで)。
密対連 (全国野鳥密猟対策連絡会)
The National Wild Bird Poaching Countermeasure of Japan
カスミ網の使用は無論、所持・販売禁止の法改正後、密猟問題の抜本的な解決をめざして1992年、密猟対策連絡会は京都で発足しました。
野鳥の違法な捕獲、違法な飼養、違法な販売等、また密猟鳥で実施される野鳥の鳴きあわせ会等の情報をインターネットで収集し、関係機関や全国の野鳥の会支部と連携しながら密猟防止対策活動を推進し密猟問題の解決に努めています。
密対連ホームページ: mittairen (クリック)
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屋久島 木下大然さん
熊本地検 検事 藤原裕里子さん
環境省自然環境局 野生生物課 鳥獣保護業務室 鳥獣専門官 徳田裕之さん
東京都庁 基調講演 岩崎浩美さん