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ツバメの町中ねぐら

 第一報は8月19日、昨年入会されたというK.Oさんが支部 MLへ流された写真付きの情報だった。

 町の電線とかのツバメの塒は、広島あたりで形成されていてわざわざ見に行ってる人がおられるほど希有な事らしいのだ。
 さっそく須川さんからコメントが入った。
……….
On 2009/08/20, at 15:28, Hisashi SUGAWA wrote:
  日本では、電線ツバメによる集団塒の例は少ないです。
  広島県廿日市がきちんとカウントもあって、宇治川にできる夏秋塒と同じような季節的パターンをとると判っています。大阪府にも見つかったようですが、安定していないのかもしれません。
  越冬地では数万羽が電線で夜を過ごします。
  季節的にどのように利用個体数が変化するかの記録が貴重と思います。ヨシ原に就塒するのにくらべると、かなりの精度でカウントできるはずですね。 須川恒

 すこしやりとりをご紹介しよう。
……….
「あれをどうカウントするのかわからないですが」

 まず簡単な地図をノートにつくります。電柱と電柱の間に何本 か電線が通っています。
 その何本にツバメはとまっているでしょうか。 6本とします。
 多いのもあれば少ないのもありますね。自分が見て一番平均と 思われるのを実際に数えます。薄暗いので双眼鏡をつかったほうが楽かもし れません。
 50羽だったとします。6×50=300羽とし て、次の電柱と電柱の電線に行きます。
電柱と電柱がだいたい50m(可能ならば実測してくださ い)として、どの程度の範囲に広がっているかも判ります。
 傍の樹木にもとまっている場合は、全部数えるか、半面だけ数 えてあと半分は倍にして推定するか、このような手法で数えれば、規模が多少大 きくても一人で数えることができます。

 越冬地のボルネオで電線ツバメのカウントと標識調査をする機 会がありましたが、このような方法で数名で数えました。指導していた方が 「決して1羽1羽全て数えようとしてはいけない」と忠告していました。
 合計すると一つの街に最多10万羽が集結していることも わかりました。 須川恒

 その後 Tさん、K.Oさんでカウントされたようでそのレポートをいただきました。
……….
左京区修学院叡電駅西のツバメの塒入りを見ていました。
22日は、あいにく小雨がぱらつき18:30に到着した時は既に辺りは薄暗くツバメ達も塒入りして落ち着いてました。
先に到着されていた K.O さんとご一緒しました。
町中にこんなに沢山のツバメが塒入りで集まっていたなんて驚きと共に感動です。
その数約820羽。イチョウの街路樹は概算ですので実際はもっといるかもしれません。この日は19:50に撤収しました。

翌23日は、晴天。昨日と同じ時刻でも辺りは明るい為ツバメ達もなかなか塒入りにやって来ません。
18:30過ぎてようやく数羽が飛んできました。
18:45次々と飛んできて電線にとまりだす様子に感動です。
人、バイク、車が騒々しく行きかう上空で数百羽のツバメ達の乱舞。
19:00に塒入りしました。本日は約835羽でした。
この日は、6月から周辺のツバメの巣の数との相関関係を調べている N.S 君(中1)にも出会いました。
彼の話では、高野川に集結して、そこから駅前に飛んでくるそうです。
20:00に撤収しました。

毎年我が家の周辺で巣立つツバメ達は、何処を塒にしているのか不思議に思っていたのですが、謎が解けました。
叡電修学院叡前に集まっていたのですね。                             日本野鳥の会 京都会員 T wrote

              次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

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2件のコメント

  1. N.Sの母

    Unknown
    はじめまして。ツバメ調査をしていた中学生、N.Sの母です。彼は、現在も継続調査中です。
    23日にTさん母子とお会いした一週間後から、急激にツバメの数が減りました。昨日の冷え込みで、もういなくなったかと思いましたが、今日もまだ、わずかながら、残っていたようです。
    6月から観察していましたが、カウントの仕方がわからず、「我流で」カウントしていましたので、彼の記録では、ここに載っている数よりかなり少なめなのです。ただ、増減の様子は分かります。
    来年も調査するそうなので、見かけたら、声をかけてやってください。

  2. たにがわ

    Unknown
    こちらこそ、よろしくお願いします。23日以降なかなか見に行けず、6日にやっと行きました。ずいぶん数が減ってましたね。4分の1位の数になっていました。また、お会いしましたらよろしくお願いします。

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