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ツバメの楽園

京阪宇治駅の建物は開口部が多いので、駅舎内をツバメが我が物顔で飛びまわって営巣しています。以前から気になっていたので、先日詳しく見てきました。
発見できた巣は合計10個。その他に、落ちたのか駅の職員が落としたのか、巣の跡も4~5個ありました。
高い天井にはコシアカツバメが巣を作っています。テナントのコンビニの横には普通のツバメも営巣しています。

      15mほどの天井に造られたコシアカツバメの巣

      ツバメの巣。誰かが糞除けを作ってくれました

10個すべてが現在も使われているかどうかは確認していませんが、おもしろいことに、そのうちの1個をスズメが使っていました。スズメは草やワラの巣を作りますが、泥を固めたツバメの古巣でも繁殖するんですね。巣からは「チュルチュル・・・」とヒナの声が聞こえ、親鳥が何度も餌を運んでいました。

      ツバメの古巣を使うスズメ

駅の横には宇治川が流れているので巣材の泥はたくさんあるし、餌になる羽虫もたくさん飛んでいるし、コンクリートの絶壁なので蛇や猫も寄ってこないし、ツバメにとっては楽園のような繁殖環境です。
京阪宇治駅はモダンな建物で、意外なことに私鉄の駅として初めてグッドデザイン賞を受賞しています。南海電車の特急ラピートも同じデザイナーの作品です。

      横から見た京阪宇治の駅舎。開口部が多いのでツバメが自由に出入りします

※鳥の繁殖シーンは撮影しないのがマナーですが、ツバメの巣の場合は繁殖を阻害するとは思えないので離れた場所からデジスコで撮影しました。

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