メニュー 閉じる

トキよ大空へ!

 晴天に恵まれた5/3~/5の3日間、JTB企画の佐渡「トキめきツアー」に参加した。
「トキの観察だけでなく、日本野鳥の会佐渡支部との交流も含まれており、内容はかなり欲張ったものだった。

 京都駅8:41分発の雷鳥号に乗り金沢まで、そこからハクタカに乗り換えて直江津へ向かう。
フェリーは直江津から穏やかな日本海を小木港へと進んだ。途中オオミズナギドリ等海鳥の観察をしながら2時間の船旅を楽しむことができた。
港に着くとバスが待機、佐渡トキ保護会副会長や「佐渡トキの田んぼを守る会」の方々が私たちを待っていてくれた。

 早速、青木という所にある農園を訪ね、カエルが害虫であるカメムシを餌にしているというおもしろい話も聞き、また、水質改善、景観形成及び生態系の保全を目的とした用水、いわゆる環境用水の水利使用の話も大変興味深く、そっくりそのまま巨椋干拓田に採用できないものだろうかと思ったのは私だけだろうか。
 トキを護りながら佐渡島で農業を営む農家さんの並々ならぬ努力も知ることができた。
 18:00前後、トキが塒入りをするということで、私たちは教えられた通り、じっと空をみつめながらトキを待った。”帰ってきた!”という声が辺りに響いた時、みんなの双眼鏡が一斉にトキの姿を追った。塒入りは18:10分だった。
夕焼けいっぱいの佐渡の大空に舞うトキの姿、私は忘れることはないだろう。
宿は加茂湖畔にあり、お部屋からオカヨシガモ(佐渡では珍しい)等を観察することができた。

 翌朝、渡りの名所である鷲崎へと向かった。なんと、オウチュウがいた!。日本では迷鳥、中型の黒い鳥で上半身は青っぽく見える。尾羽が長くてとてもスマートで格好いい!。
山階鳥研の茂田先生に聞いた所、主に南西諸島に生息し、ごく希に日本海の島を訪れるという。最近ではバードウオッチャーの目が増えてきたからか、観察記録数が増えてきているとのこと。
 最終日の5月5日、午後からは帰路につく。残りわずかな時間を砂金取りをしたり、たらい船を楽しんでいる人もいた。
佐渡から帰って以来、我が家の食卓には「トキ米」が現れることになった。         トキめきツァー(5月3日~5日) K.N wrote

●見聞きした鳥
オオミズナギドリ、カワウ、ウミウ、ヒメウ、ダイサギ、クロサギ、アオサギ、トキ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、カワセミ、ヒドリガモ、オナガガモ、カワアイサ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、ハヤブサ、キジ、コチドリ、ケリ、クサシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、セイタカシギ、ユリカモメ、ウミネコ、キンクロハジロ、アオバズク、キセキレイ、キジバト、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、イソヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウガラ、メジロ、ホオジロ、キマユホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、イカル、シメ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、コブハクチョウ、ドバト、オウチュウ 68種

   クルマムグラ Galium triforiforme var. nipponicum アカネ科 ヤエムグラ属 (写真は全てクリックすると大きくなります)

               次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

◆【佐渡工程表】佐渡・行程表
5/3 京都→金沢→直江津駅→直江津港→小木港→バス→斉藤農園→トキの塒入り観察→ホテル志い屋(加茂湖畔)=佐渡支部の方々と交流会
5/4 宿→鷲崎(佐渡初オウチュウを見た!)→佐渡北端の灯台へ→加茂湖畔で野鳥観察→トキノ森公園→トキの塒入りを観察→宿
5/5  宿→国中平野を突っ切ってアルコール共和国へ→ゴールドパークで砂金取り→小木港たらい船遊び→直江津港(フェリー)→直江津駅→金沢→京都

◆お土産

●支部主催の各種探鳥会、野鳥集会、ガン・カモ調査、オシドリ観察会、野生鳥類保護会を通して島内各地を巡回して得た記録や島外会員が来訪した際の観察調査結果などに基づいて、333種を記載。
●巻頭に「佐渡島の自然環境」「佐渡島の鳥類相」に加え、64種のカラー写真を掲載。
■執筆:近藤健一郎、坂田正通、高橋賢政
■写真提供:近藤敬一、近藤健一郎、佐藤春雄、清水薫、竹田富夫、土屋正起、長尾俊一
■2004年11月発行■139ページ■B5判
税込価格:¥1,500 /日本野鳥の会 HPより

獣医師であり、現在は故郷・佐渡で農業を営みながらトキや野鳥の保護に取り組んでいる著者が、長年の動物観察記録を集大成した動物記。山古志村の闘牛に始まりムジナ、テン、国際保護鳥トキなど地元で観察される「新潟・佐渡の動物たち」。また、馬や雀、ツバメやミノムシ、ホタルといった身近な生き物について語った「身のまわりの動物たち」。野生化したアライグマを調査した一文を含む「各地を旅して」の三章からなる、どこから読んでも楽しくて不思議なエピソードが満載のエッセイ集。/ 文芸社 HPより

カテゴリーの最近の記事