「近畿の名山を歩く」シリーズの三回目、「金剛山」。危ぶまれた天候もなんとか雨もみず、見られる予定の鳥、予想外の鳥にも恵まれた。人気のある山なので登山口方面行きのバスはどれも満員、我々は発車時刻に余裕をもって集合したので全員座ってロープウェイ前まで約40分、そこから念仏坂を伏見峠を目指して歩きだす。遠くにオオルリの声、続いてミソサザイが囀りだす。近い !! 誰かが姿を発見した目の前の枝であった。
ミソサザイに魅入る(総ての写真はクリックすると大きくなります)
キビタキ、アオゲラ、クロツグミ、それにコルリを聞いた人もあった。しかし姿を見つけることはなかなか難しい、植物に興味を持っている人たちはじっくり観察されるので思うようなタイムスケジュールで事が運ばず、昼食地も前倒しにせざるをえなかった。しかしそれが幸いしてか食事中上空はヒメアマツバメ、アマツバメ、ツバメ、イワツバメの乱舞であった。ホトトギスが飛び回る、葛木神社周辺ではキバシリ、大看板に貼り出された1万回登山などに感心しながら帰路につく、あいかわらずホトトギスが飛び、ミソサザイが囀る。コガラが見られゴジュウカラが鳴く、ネィチャーセンターでは鳥の写真展を見ながら歓談、解散地のロープウェイ山上駅で遠くのアオバトの声、「鳥合わせ」、担当の人が出現鳥を読み上げる。「以上 27種でした」意外と少ない。カラスもきっちり同定しておくべきであった。
金剛山探鳥会(6月15日)
オオバアサガラ Pterostyrax hispida エゴノキ科(アサガラ属)
分布: 本州・四国・九州、中国地方、
ブナ林などの広葉樹林の谷筋に生育。
●見聞きした鳥
キジバト、アオバト、ホトトギス、ヒメアマツバメ、アマツバメ、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ミソサザイ、コルリ、クロツグミ、ヤブサメ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリ、メジロ、ホオジロ、イカル、カケス 27種
ヤブウツギ Weigela floribunda スイカズラ科(タニウツギ属)
分布: 本州の山梨県以西の太平洋側と四国
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