羽根コレクターのUさんによるこの講座も6回目。今回のテーマはサギとシギ。例によって、図鑑には書いてない、羽根コレクターならではのリアルな話が聞けました。
例えば、サギ類の脚の中指の内側にはクシ状の突起があり、脂分が少ないサギは、そのクシ部分に粉綿羽(粉のような羽)を付けて羽根をきれいにする。つまり、サギたちは女性が顔に粉をはたくようにお化粧をしているわけです。
ダイサギの飾り羽
あるいは、シギ類の長い脚のうち、人間のヒザに見える部分は鳥のカカト。だから、人間のように前に折れ曲がらず、後ろに折れ曲がる。ということは、鳥はつま先立ちで歩いているわけです。
さらに、鳥のクチバシは骨の上にタンパク質から成る鞘(さや)がかぶさっていて、そこには神経が通っている。だから、シギたちは泥の中の餌(ゴカイなど)を触覚でキャッチできる。そんな話が次々に出てきて、参加者は「へえ~、知らなかった」の連続。
オオソリハシシギの羽根
そして、羽の色が色素ではなく太陽光を反射する構造色であることを知って、事務所のベランダに標本を持ち出して確認する参加者もいました。
また、関東に在住する元支部会員からUさんに送られてきた、珍しいハイイロウミツバメの羽根標本も見せていただきました。 室内例会 2017年5月13日 K.S wrote
ハイイロウミツバメの羽根
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