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Birder’s Café 羽根講座 第2弾

バレンタインデーの2月14日、支部事務所に続々と人が集まってきます。昨年11月に開催した室内例会、Birder’s Café 「羽根講座」の第2弾を聴講するためです。
講師は支部随一の羽根コレクターであり、会員専用サイトの「羽根図鑑」に標本を提供されているUさん。今回は主にカモの羽根を紹介していただきました。

オシドリの美しい銀杏羽、緑色に光るコガモの翼鏡、ホシハジロの名前の由来となった星のような細かい模様の羽根など、標本が次々に参加者の元に回覧されます。

    オシドリの銀杏羽

    ヒドリガモの羽根

ところが、羽根の標本よりも参加者を驚かせたのは、鳥のクチバシ。私たちはクチバシ=骨と思い込んでいますが、骨の上に鞘がかぶさっていて、その鞘には神経が通っているというのです。
だから、鳥は地中の餌を感知して採餌できる。だから、カモは寒さで神経が麻痺しないようにクチバシを脇に突っ込んで暖めている。というような話を聞いて、参加者は「へえ~、知らんかった!」と感心するばかり。
鞘は人間の爪のようなもので、摩耗するとまた生えてくるそうです。

    ハシブトガラスのクチバシ(上の黒い物体が鞘)

さらに参加者を驚かせたのは、ハシビロガモのクチバシ。ブラシのような突起を目の当たりにして、「プランクトンを濾過して食べる」という図鑑の説明が「な~るほど!」と納得できました。

    ハシビロガモのブラシ状の突起

タイトルは「羽根講座」ですが、クチバシや骨、脚などの面白い話が次々に飛び出します。終了後、「次のテーマは何ですか?」と早くも次回を期待する声が…。次回は5月15日(日)の予定で、オオルリやキビタキなど夏鳥の羽根を採り上げます。
なお、ご紹介したオシドリ、ヒドリガモ、ハシビロガモをはじめ、会員専用サイトの「羽根図鑑」には約150種類の標本を掲載し、自由に拡大・縮小して見られるようにしています。会員の方はユーザー登録して、ご覧ください。       室内例会 2016年2月14日 K.S wrote

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