明治天皇と皇后のお墓がある桃山御陵から伏見桃山城、さらに北堀公園を歩きながら冬鳥を観察しようという年に1度の探鳥会。厳しい寒さの中、近鉄丹波橋改札前には30人ものバーダーが集まりました。
出発時は晴れていたものの、途中から霰がチラホラ。それでも桓武天皇陵の参道では、みなさんメジロやコゲラなどに双眼鏡やカメラを向けておられました。
ハイライトの一つオシドリはいつもの池で1ペアがひっそりと浮かんでいます。竹藪の陰で見にくい不満を解消してくれたのはシメ。すぐ目の前の木の幹で、なぜか凍りついたようにいつまでもじっとしています。「目つきが悪い」と言われながらも、参加者を楽しませてくれました。
明治天皇陵ではもう一つのハイライト、ノスリが登場しないものの、イカルやシメの群れが出現。皇太后陵では、出現予想リストに入っていなかったビンズイが5~6羽出てきて、参加者一同にじっくりサービスしてくれました。
諦めて引き揚げかけたとき、ようやくノスリが登場。さらに、後ろのグループはハイタカもキャッチしました。カメラ持参の小学4年の少年が撮ったのが下の画像。
驚くべきことに、連写ではなく、手動1発でシャッターを押して撮った1枚。トリミングしましたが、画面の真ん中に被写体が写っていました。
「数撃ちゃ当たる」と連写でバシャバシャ撮っているジジカメ・ババカメのみなさん、ちょっとは見習ったら?
ちなみに上のビンズイは少年のお父さんが撮影。曰く「この子に持たせているカメラは古くて連写が遅いので、鳥は手動で撮るしかないんです」とのこと。腕を磨くにはその方がいいですね。
伏見桃山城で鳥合せをして午前の部は終了。昼食後に午後の部の北堀公園へ向うことにしましたが、その昼食中にオオタカが出現。みなさん、お箸を双眼鏡に持ち替えて空を見上げました。
午後の部には16人が参加されました。運動公園では愛想のいいジョウビタキ♀が登場。雲が切れて現れた太陽の光を浴びて、フェンスや地面で例のピョコピョコする動きを見せてくれました。
北堀公園でのハイライトはルリビタキの成鳥♂。若鳥はそれまでのコースで出現しましたが、やっぱりルリビは青いのが見たい。注文通り一旦は出現し、一応見られたので解散としましたが、「もっとじっくり見たい」という根性の入った参加者7人がさらに居残りました。15分ほど待っていると、青い鳥がすぐ前の地面に…。
そして、居残り組み7人の前を行ったり来たり。「青いルリビタキは初めて」という3人は大喜びでした。
下見の際に撮ったルリビタキ
出現予想リストには29種を掲載しましたが、午前・午後合わせて28種が登場し、さらにビンズイなどリスト外の鳥を加えて合計33種を記録しました。 桃山御陵探鳥会 2016年2月7日 K. S wrote
●見聞きした鳥 天候: 曇り後晴れ・一時霰
オシドリ、マガモ、キジバト、アオバト、カワウ、トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、セグロセキレイ、ビンズイ、アトリ、カワラヒワ。シメ、イカル、アオジ 33種
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