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夜の鷹

ヨタカは「夜鷹」と書きますが、タカの仲間ではなく、分類上はヨタカ目ヨタカ科に1種だけ存在する変わった鳥です。
宮沢賢治の『よだかの星』はこの鳥が主人公ですが、物語の中でも、本当のタカから「名前を変えろ」と迫られています。
名前のとおり夜行性で、昼間は眠っていることが多いようです。私がある場所で見たときも、ずーっと睡眠中で全く動きません。

面白いことに、この鳥はアメリカでもNighthawkと呼ばれています。そして、この単語には、「夜更かしする人」とか「夜に悪いことをする人」という別の意味があります。
シルベスタ・スタローンが刑事役で登場する『ナイトホークス』という映画がありました。アッと驚くラストシーンが印象的な作品でしたが、タイトルは多分この意味でしょう。
日本でも江戸時代、夜に路上で客をひく娼婦を「夜鷹」と呼びました。名前もそうですが、夜間にウロウロする怪しいイメージも日米共通のようです。ヨタカにとっては迷惑な話でしょうが。

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