淡路島で国宝級の銅鐸が発見されて話題になっています。銅鐸には鳥が描かれていることがあるので、その点でも注目されます。
考古学者によると、縄文時代の遺跡からは鳥の骨がたくさん出土するものの、弥生時代になると骨が少なくなる一方、鳥を描いた銅鐸や土器が多くなるそうです。
縄文時代には食糧でしかなかった鳥が、稲作が始まった弥生時代には何かの象徴として儀礼的に扱われるようになったからのようです。
これまでに発見された約500点の銅鐸のうち、約20点に鳥が描かれていて、特徴はクチバシや首、脚が長いこと。サギやコウノトリではないかと推測されています。
それを裏づけるように、大阪府の池島・福万寺遺跡の水田跡に残っていた鳥の足跡がコウノトリであることが判明しています。
コウノトリは水田を好みます。下の動画は京丹後市の水田で撮影したもの。
狩猟から稲作に変化することで、人間が森から低湿地帯に移住し、なおかつ身近な場所に水田を作ったために、水辺に生息する野鳥と接する機会が増えたわけです。
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