快晴の休日、集合地点で上空をオオタカが旋回し、これは幸先がよいと思ったが、歩き始めてもあまり鳥の気配がしない。このところの晴天続きで、冬鳥の北帰行が例年よりも早く終わってしまったようだ。夏鳥のキビタキだけはあちこちで美声を聞かせてくれ、ねばって美しい姿を見た方もあった。児童公園の北側にはオドリコソウの群落があって、ピンクがかった花をつけ、近衛邸跡では高木に巻き付いたフジが見事な花を咲かせていた。
そろそろアオバズクが渡来する時期だが、「母と子の森」の巣箱にも、宗像神社のクスノキにも、まだ姿はなかった。迎賓館横の道を南下してゆくと、梨木神社に接する森の高木にアオサギのコロニーができていて、巣に座る親鳥の姿を木の間隠れに観察できた。随所に咲くハルジオンのピンクの花が美しい。イカルが「キーコーヒー」と鳴いて、存在を強調している。
九条邸跡の池でカルガモを加えて「鳥合わせ」。冬鳥の名残り、ビンズイとアオジも記録された。 京都御苑府民探鳥会 2015年4月29日 Σ
●見聞きした鳥 天候: 晴れ
カルガモ、キジバト、アオサギ、トビ、オオタカ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、セグロセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、イカル、アオジ 22種
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