予報より早く雨がやって来た。さいわい、小雨である。3人が集まったところで、雨粒を避けて、樅の下の南側ベンチで店を開く。北東の方から久しぶりでアオバトの声。
御苑北西部のムクの大木群は、まだ新芽が萌えていない。シャガ、オドリコソウの花が見事。ハナカイドウを見た後、再びアオバトを聴く。誰かが、地表近くでキビタキを発見。時々地鳴きを披露する。近衛池周辺でめぼしい鳥に会えず。中山邸跡付近で幾つかのビンズイのぐぜりを聴く。その一つは高木の頂きに姿を見せた。
遠く、石薬師門の方からオオルリの囀り、しかし近づくと、声は止んだ。鳥の水飲み場近くでアオジの姿、続いてかなり上手に歌う。その水飲み場には、鳥の写真屋さんの姿もない。と思いきや、頭上の高木にウソがひっそりと佇んでいる。
コオロギの里に入って、シメやイカルを見た後、アオサギが鳴きながら巣に飛んできた。給餌のためだろうか、その声はいつもよりずっと柔らかい。巣は三つほどか ? やがて、まとまったコロニーになるのではないかと、御苑の主の予想。
大宮御所のかどで、福知山から馳せ参じた Kさんに出会う。蚕の繭で造った鳥のブローチを頂く。これは楽しい。終点近くで、桜の枝にアオバトの雌が止まっている。こちら向きなのが良かった、配色に輪郭感の乏しいアオバトだが、下尾筒には繊細な黒条模様があって、いいアクセントだ。古代の人なら、「さざやか ! 」と表現したであろう。
しとしと雨は、解散時にも止まなかった。今日は担当最後の、消え行く老兵への葬送曲だろうか、いや、皮肉なオマージュであろう。 京都御苑早朝探鳥会 2015年4月19日 T.U wrote
●見聞きした鳥 天候: 小雨
カワウ、コサギ、アオサギ、カルガモ、ハイタカ、キジバト、アオバト、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ビンズイ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、ウソ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 30種
●開花植物
オドリコソウ、レンゲ、ウマノアシガタ、サギゴケ、ハナカイドウ、ザイフリボク、ミヤマウグイスカグラ、アセビ、ドウダンツツジ、ヤマボウシ、ヤマブキ、フッキソウ
次の観察会は「探鳥会案内」をクリック
Unknown
先生には 懇切丁寧なご指導を頂きましたこと、本当に有難う御座いました。 折角のご指導も 生来のナマケモノ、特に 後期高齢者に入って了った吾身には 実に情けなく感じる今日此の頃です。 今後も 近隣の山間部の探鳥会で お会いし、色々ご教示頂きたく思います。 有難う御座いました。
Unknown
U先生はインターネットをされていないので、広報からコメントさせていた
だきます、今後、ご高齢と腰の痛みのため支部役員等の活動も辞退されまし
たので、探鳥会はされません。室内例会等を企画して先生のお話お聞きでき
る場をもうけたいとは考えています。こんごともどうかよろしくお願いしま
す、