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夜空の鳥

星座には鳥の名前がついたものがいくつかあります。例えば、白鳥座は9月下旬にほぼ真上に見える5個の星で、十字形のため「南十字星」に対して「北十字星」と呼びます。

この白鳥座について、約20年前の出来事を思い出します。鳥の少ない夏の催しとして、当支部主催で「スターウォッチングの会」を開催しました。その案内文に「白鳥も見られます」と書いたところ、何人かの方が本物のハクチョウが見られると思って参加されたのです。
担当者には「ハクチョウは冬鳥だから夏の、しかも夜には見られるわけがない」という常識があるのでレトリックでそう表現しのですが、そんなことを知らない一般の人は「野鳥の会のイベントだから星のついでにハクチョウも見せてくれるだろう」と期待されたようです。事情を説明するとガッカリされていました。

          野生のハクチョウは冬しか見られませんよ~

9月には南の空に鷲座が見られます。1等星のアルタイルは七夕の「彦星」。ギリシャ神話では、全能の神ゼウスが化けたオオワシとされているそうです。
5月の南の空に現れるのは烏座。これにもギリシャ神話が絡んでいて、このカラスは銀の翼を持っていて人の言葉を話したものの、嘘をついたため翼は黒く、ただ「カーカー」と鳴くようにされたといいます。

このほか鶴座、鳩座、さらに日本ではほとんど見えない孔雀座、風鳥座、巨嘴座、鳳凰座もあるとのこと。夜の空にもいろんな鳥が飛んでいるんですね。

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