京都御苑では、今年も宗像神社、母と子の森、近衛邸跡の3か所でアオバズクが営巣・繁殖した。今年は空梅雨で晴れの日が多かったためか、ひなの成長が順調で、巣立ちも例年より1週間ほど早かった。アオバズク観察会は毎年7月25日前後に開催しているが、宗像神社と近衛邸跡の親子は既に巣穴付近には見られず、観察可能なのは母と子の森だけだった。そのため、参加者には間之町口から母と子の森まで、1.4kmほど歩いていただくことになった。もとは迎賓館の東に群生していたヤブミョウガがこのあたりまで分布をを広げて咲いている。
母と子の森の親子はここの巣箱で繁殖したファミリーで、両親と巣立ち雛4羽がバードバス付近の樹に止まっていた。成鳥は胸から腹にかけての茶色の斑点がはっきりしているが、雛はぼやけている、などの特徴をじっくり観察。やがて薄暗くなると親鳥は飛び立って狩りを始め、セミなどの餌を捕る。雛は「リリリ」と虫のような声で鳴いて、餌をねだる。この情景をしばらく観察し、だいぶ暗くなった7時半前に解散した。 御所アオバズク観察会 2014年7月26日(Σ)
●見聞きした鳥 天候: 晴れ
キジバト、アオバズク、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 10種
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