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酒屋へ三里

毎年、5月中旬になると、家の近くのお寺の山にホトトギスがやってきて、よく鳴いてくれます。
先日、妻が「夜中3時頃、ホトトギスの声がうるさくて眠れなかった」とぼやいていました。お隣のご主人も、「夜中、山で鳥がうるさく鳴くのは、お寺が防犯のためにスピーカーで流しているからだと思っていました」とのこと。バードウォッチャーには贅沢な話ですが、そうでない人には迷惑な話のようです。
こんな環境を詠んだ面白い狂歌が残っています。作者は江戸時代の役人。
ほととぎす 自由自在に聞く里は 酒屋へ三里 豆腐屋へ二里
「ホトトギスの声がいつでも聞けるような里は、酒屋まで12km、豆腐屋まで8kmも離れた辺鄙な場所だ」という意味です。
確かに、昔のわが町内はそんな立地だったようで、お年寄りは「昔は店も何もなかった」と言います。わが家の敷地も以前は茶畑でした。でも今は、酒屋も豆腐屋も近くにあります。3kmほど離れていますが…。
ホトトギスの声はよく聞こえますが、なかなか姿を見せてくれないので、カメラに収めるのは困難。家の近くで撮った声だけの動画を掲載します。

    

ところで、居ながらにして聞こえてくるのはホトトギスだけではありません。フクロウやアオバズクも鳴きます。今年は頻度が少ないですが、夜、不意に「ゴロッホ、ホーホー」とか「ホッホー、ホッホー」と聞こえてきました。
ホトトギスに加えてフクロウの声が聞こえるとなれば、酒屋から五里、豆腐屋から三里くらい離れるのではないでしょうか。

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