京都支部初のガールズ探鳥会は、気持ち良い五月晴れの日となりました。
小学生から年配のかたまで、幅広い世代の11人で乾門から出発。まずは、児童公園東側の日当たりのよい落ち葉の上にセグロセキレイの姿。2羽いるので、親鳥の自傷行為?と思ったものの捕食者らしき姿はない。不思議に思いながらしばらく見守っていると、1羽はすっかり座り込んだまま、もう1羽は相手のことを気にする様子もなくウロウロと歩き回る。スコープでよく見てみると2羽とも少し羽の色が薄く、顔もどことなく幼い。この春生まれの若鳥と結論をつけて先に進む。次は、スズメ。こちらは間違いなく親子で、ほぼ親と同じ大きさになった子スズメが、羽を震わせながら餌をねだる様子がなんとも可愛い。
近衛池のそばでは、キビタキがよくさえずっている。みんなでしばらく、目を凝らして探すとペアが移動していく姿を見られた。(この時私は見逃したのですが…)
今日は、植物担当のOさんがいて植物音痴の私としては心強いかぎり。「池の中に咲いている花はなんでしょう?」ということで、アヤメとカキツバタとハナショウブの見分け方を教わる。
メジロのさえずりを聞きながら進み、キジバトの姿を見つけて、ここで以前、ベテランの会員さんに教えてもらったハトにまつわる面白いエピソードを紹介。やはり、女性同士のおしゃべりは楽しい。
水場の東側でコゲラの姿とドラミングを楽しんでいると前方でオオタカが茂みに突っ込んでいく。残念ながらハンティングするところは見られなかったが、一気に森は小鳥の声がしなくなった。
染殿井のそばのトチノキは、まさに花盛り。花が落ちている地面に顔を近づけるとほうじ茶のような香りした。ヨーロッパでは、マロニエとよばれているとのOさんのお話で、急におしゃれな木に思えてくるから、人間はなんと勝手なものか(笑)。しかし、見れば見るほどその花は気品がある。
オオタカの出現で静まり返った森も、しばらくするとまた小鳥の声が。キビタキ、そしてオオルリの声。青い色を一目でも見ようと探すものの、今度もキビタキの姿だけを確認した。(この時は、私も見ることができた)
3日前の下見でヒナがいることを確認していたムクドリの巣には、もうその姿はなく残念だったが、これも人間側の勝手な言い分。無事、巣立ちをしたことを喜ぶことにする。
九条池では、主のアオサギの姿はなく、マガモ♂が1羽お留守番。鳥合せをして、「ガールズ探鳥会のご感想は?」とお聞きしてみると「ゆっくりしたペースで見られてよかった」「楽しかった。またしてほしい。」とのうれしい感想をいただいた。解散後、次回はどうするか?の相談をしていたら、上空にアオバトが3羽。「あー、残念…。解散後なので出現鳥には入れられないね。」とまた人間の勝手な言い分を口にしてしまいました。
京都御苑探鳥会(ガールズ) 2014年5月17日 A.T wrote
●見聞きした鳥 天候:晴
マガモ、キジバト、カワウ、トビ、ハイタカ、オオタカ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、キビタキ、オオルリ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ 22種
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