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優雅なホオジロ

京都御苑にミヤマホオジロが滞在していると聞いて出かけてきました。教えてもらった場所に行くと、すぐにペアが登場。仲良く地面で採餌したり、枝に止まったり、じっくり観察することができました。
しかも、私のほかにはバードウォッチャーもフォトグラファーもいません。独り占めで思う存分、双眼鏡で眺めたり、動画に撮ることができました。

    

私自身は20年ぶりの再会でした。
昔はオオルリ、キビタキ、コマドリとともに「和鳥四品」に数えられ、飼い鳥として珍鳥されたようです。しかし、オオルリ、キビタキ、コマドリは色も派手で、声も特徴的で美しく、ペットにされるのは分かりますが、ミヤマホオジロは際立って姿や声が美しいとは思えません。
ベスト4に数えるのは過大評価ではないでしょうか。この4種の中で唯一、冬鳥であることも腑に落ちません。
もう一つ合点がいかないのは、Emberiza elegans(優雅なホオジロ)という学名。動きはチョコマカしていて、決してエレガンスとは言えませんし、さえずりも普通のホオジロとほぼ同じで特に優雅とも思えません。
命名者は何を以ってelegansとしたのか? そして、昔の日本人はなぜ「和鳥四品」に加えたのか?
特徴は頭部の黄色と冠羽ですが、「優雅」と形容するほどでもないし、飼い鳥ベスト4に入るほどの美点ではないでしょう。
でも、20年ぶりの再会を独り占めで楽しみながら、優雅な時間を過ごせたことは確かです。

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1件のコメント

  1. fagus06

    Unknown
    タマミズキさんがおっしゃるように、最近はミヤマホオジロが珍鳥になりましたね。私自身も20年ぶりでした。
    この鳥を「優雅」とは思えませんが、「可愛い」とは思います。私はどちらかと言えば猛禽類よりも可愛い小鳥が好きなので、ミヤマホオジロも好きです。動きを見てうても飽きません。

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