環境ジャーナリスト・枝廣淳子さんのメルマガに興味深いニュースがあったのでご紹介します。
イギリスの新聞「ガーディアン」が、「緑地が幸福感を高め、ストレスを減らし、健康を促進する」という研究成果が増えているという記事を掲載したそうです。
例えば、アメリカのペンシルバニア州の病院では、1972~1981年のデータを分析した結果、「手術後、ベッドから緑の木々を見ることができた患者はより早く回復する」ことが分かったとのこと。
また、オランダで25万人の市民を対象に同様の調査を行ったところ、緑地と健康・幸福に関して同じような結果が出たそうです。
このほか、「自然の中にいるとストレスが減り、仕事の業績が上がる」とか、自然とのふれあいが「囚人の体調不良の減少」や「都心の少女たちの自制力向上」「老人の死亡率低下」に関連しているという論文もあるとか。
さらに、シカゴのある研究では、緑の多い場所に住む人々はコンクリートに囲まれて暮らす人々よりも近隣との交流が多く、家庭内暴力も少ないことが判明したそうです。
枝廣さんは、「これまでは、環境問題といえば人々から自然を守ることが目的でしたが、人々の幸福を保つために自然を守るという考え方が出てきたのです」と解説しています。
私も樹木が好きで、バードウォッチング以外にツリーウォッチングを趣味にしていますが、そもそも「樹木が嫌い」という人はいないはずで、好感度の高い自然物に囲まれていれば幸福度が高まるのは当然でしょう。
この論調に従えば、樹木や野鳥を観察し続けている人は幸福度が高いことになりますが、私に関する限りYESです。
次の観察会は「探鳥会案内」をクリック