参加された方から、「この探鳥会はいつも良い天気になりますね」と言われるほど、今回の宝ヶ池探鳥会は実に良い天気でした。明け方は、氷点下になる位寒かったのですが、探鳥会が始まる9時ごろは青空が広がっていました。
昨年秋の豪雨台風のために、高野川はすっかりさま変わりしていました。州に生えていた草木はほとんど流されていました。小鳥やカモが住みづらい環境になってしまい、例年に比べ野鳥が少なくなったように感じられる中での探鳥会のスタートでした。しかし、歩き始めてすぐにモズやイソシギが姿を見せてくれました。それを追いかけていると、カワセミがツガイで姿を現してくれて、我々を楽しまさせてくれました。さらにはその近くにイカルチドリ、また水面をギリギリに八瀬方面に飛んで行くカワガラスを見た人もいました。
宝ヶ池に行くまでには、例年カラの混群などが賑やかなのですが、今年はとても静かでした。野鳥ではありませんが、陽に向って鳴くニワトリとチドリ(?右の写真)の写真を撮りました。
池ではオシドリをはじめ、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、カルガモ、カイツブリがいました。我々が見ていると、一度は近づいてくるのですが、しばらくして離れて行きます。エサをもらえるものと期待していたのでしょう。オシドリは10羽ほどで、例年の半分くらいのようでしたが、カイツブリは約20羽で例年の倍近く入っていたようです。池の周りの道は、ジョギングと言うよりは、ほとんど全速で一生懸命に走っている高校生や中学生が多くいて、その子達の邪魔にならないように歩けたかどうか心配でした。
野鳥の森にも寄ってみました。覗き窓から見ると、水が流れていて小鳥がいてくれても良さそうなのですが、はじめは何も見つかりませんでした。しかし、その内に参加者から「ミソサザイが」と声が上がりました。でも枯れた落ち
葉の中にミソサザイを探せた人は多くなかったようです。ボート乗り場の近くでトイレ休憩をしている時、ヒタキの“フィーフィー”という鳴き声。ベテランのSさんが、「これはルリビタキです」。はたして、お尻の辺りが青いヒタキを見られた人が何人かおりました。また、その姿を探している時に、黒い羽根に白い模様のあるジョウビタキも見つかりました。Sさんによると、「フのところが、ジョウビタキの場合はきつく、ルリビタキの場合は大人しく聞こえる」のだそうです。また、この休憩のときに黒っぽいヒヨドリ大の鳥を茂みの中に見た人がいて、しばらく粘って探してみましたが確認には至りませんでした。
菖蒲園の辺りで、ガチョウが2羽休んでいました。ホテルグランドプリンスの裏を通り抜けて、岩倉川沿いの小さな木立の中に入りまいたが、今年はマヒワの姿を見られませんでした。木の実はたくさん残っていましたので、来る時期が遅れているのかもしれません。この時期当たり前のように見られるシメ、アトリ、シロハラなどを皆さんで見ることができなかったのは、少し心残りでした。でも、宝ヶ池通の近くで鳥合わせをしてみますと、例年と同じくらいの数が出現してくれ、ホッとした解散となりました。 宝ヶ池探鳥会 2014年1月11日 inorgsp wrote
●見聞きした鳥 天候: 快晴
オシドリ、マガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、イカルチドリ、イソシギ、トビ、ハイタカ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ミソサザイ、メジロ、ムクドリ、カワガラス、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ 39種
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