当日午後の降水確率が50%ということで、笠置駅前には担当者だけかと思っていたら、1名一般参加の方がおられました。笠置山は初めてということなので、雨が強く降れば引き返すことにして出発しました。時々霧のような雨が降る空模様で、今日は史跡巡りになるかなといいながら登山口①に。
①笠置山登山口
雨も小康状態になり、シジュウカラの小群を見て笠置寺山門②に着きました。修行場入り口にはトイレもあり、少し休憩しました。この辺りは、落葉広葉樹の林で、高木もあり小鳥を期待していたのですが、ハシブトガラスだけ。
②笠置寺山門
修行場巡りをしました。最初の磨崖仏は本尊(弥勒仏)③、火災で彫刻部分が不鮮明になってしまいました。次の磨崖仏は虚空蔵菩薩④で、こちらは線刻が鮮やかです。胎内くぐり⑤を通って少し下ると、木津川の流れを望むところに出ました。紅葉も始まっていましたが、時々霧で隠されて展望は、今ひとつです。
③磨崖仏(本尊)
④磨崖仏(虚空蔵菩薩)
⑤胎内くぐり
ここから岩場の登りとなり、天気がよければ景色に気を取られて、足元に注意が必要です。空を小鳥の群れが飛びました。飛形からカワラヒワかなと思いましたが、色が違います。再度現れて、一瞬見えたのはアトリでした。
二の丸跡で昼食にしました。屋根のある休憩所があります。午後は貝吹き岩⑥に行きました。ここから笠置町の街並や木津川の流れが見られるのですが⑦、霧の中。宝蔵坊跡は、カエデが赤く色づいてきれいでした⑧。
⑥貝吹き岩
元弘の変の際の後醍醐天皇の行在所跡(標高288m)が笠置山山頂となっていますが、照葉樹に覆われて展望はありません。ここでは、ウグイスの笹鳴きが聞こえてきましたが姿は見られず。
⑦貝吹き岩から笠置町、木津川の眺望
こうして、修行場を巡りましたが、雨の止んでいる時の方が多くて、幸いでした。出現鳥は、笠置駅で見られたモズとホオジロを足して、11種でした。注:①から⑦までの写真は、下見の際に写したもの。⑧は当日写したもの。
笠置山探鳥会 2013年11月3日 (J)
●見聞きした鳥 天候:
キジバト、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、セグロセキレイ、アトリ、ホオジロ 11種
⑧宝蔵坊跡の紅葉
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